また買ったの?という言葉を、飲み込んだ
玄関に、見慣れない箱があった。ブランドのロゴが入ってる。また買ったんだ、と思いながら何も言わなかった。彼女は嬉しそうに「かわいくない?セールで安かったし!」と言った。…先月もセールって言ってたな。
何も言えなかった。お金の話をすると空気が悪くなるのがわかってるから。でも言わないままでいると、モヤモヤだけが積み重なっていく。
同棲してたら生活費のことが頭をよぎる。将来のことを考えると、貯金できてるのかが気になる。でも彼女のお金の使い方を注意することへの怖さの方が先に来て、また黙ってる。お金遣いの荒さは、性格の問題じゃなくて価値観の問題だ。
「お金遣いが荒い」の定義を揃える
注意する前に、何が問題かを整理しておく必要がある。自分のお金を自由に使ってるだけで、生活費や共有のお金には手をつけてない状態と、借金がある・生活費を払えない・共有の口座を使い込んでるでは、全然別の話。
前者は価値観の違いの話。後者は関係への実害の話。どっちかによって、向き合い方が変わってくる。自分がどちらに困ってるのかを先に明確にしておくことが、注意するときの軸になるよ。
彼女のお金遣いが荒い、パターン別に見る
衝動買いが止まらないタイプ
セール、限定品、インスタで見た、友達が持ってた。買う理由はいつもある。でも積み重なると家の中に使ってないものが増えて、口座の残高は減っていく。本人も「また買っちゃった」とわかってる場合がある。でもやめられない。
Aさんの彼女は月の収入の8割を買い物に使ってた。貯金はほぼゼロ。将来の話をするたびに「なんとかなるよ」と言ってた。Aさんが結婚を考えたとき、彼女の口座残高を聞いて、答えが出た。
金銭感覚が家庭環境から来てるタイプ
親がお金を惜しまずに使う環境で育つと、お金はあれば使うものという感覚が当たり前になってることがある。悪意がない。節約という概念が、リアルに身についてないだけ。このタイプは、具体的に家計の数字を見せることで変わることがある。感覚の問題じゃなくて、知識の問題だったりする。
ストレス発散がお金の使い方に出てるタイプ
仕事がしんどい、人間関係に疲れてる、自己肯定感が低い。その発散先が買い物になってる状態。買ってる間は気持ちが上がる。でも買った後、また元に戻る。また買う。このサイクルが続く。このタイプに「節約しろ」と言っても根本が変わらない。ストレスの原因が変わらない限り、出口を塞いでも別の出口から出てくるだけ。
将来への危機感がないタイプ
今楽しければいい、なんとかなる、将来のことは将来考える。このマインドが根っこにある。貯金の必要性を頭ではわかってる。でもリアルに感じてない。具体的な将来像がないから、今使うことへの罪悪感がない。
このタイプには、抽象的な「貯金しなよ」より、具体的な数字を一緒に見ることが効く場合がある。
注意する前に知っておくべきこと
彼女のお金は、彼女のもの
同棲や結婚をしてない段階で、彼女が自分の収入をどう使おうと、厳密にはこちらが口を出す権利はない。だから「節約しろ」「無駄遣いするな」という言い方は、支配になってしまう可能性がある。相手のお金の使い方を管理しようとする構図は、関係を歪める。注意するとしたら、彼女のお金の使い方がこちらに影響してる範囲、または将来一緒に生きていくことを考えたときへの懸念、という形で伝えることが筋だよ。
「注意」より「共有」の形にする
注意は、上から下への構図を作る。共有は、対等な立場での対話になる。「お金のことを一緒に考えたい」という形の方が、相手が受け取りやすい。「お金遣い荒いよ」は注意。「将来のこと、一緒に考えてみたくて」は共有。伝えたいことが同じでも、入り方で全然違う話になるよ。
実際に使える伝え方、具体的に出す
将来の話から入る
「お金の使い方」を直接指摘するより、「将来一緒にどうしたいか」から入る方が話が通りやすい。「そろそろ将来のこと、一緒に考えたくて。お互いの貯金とか、どうなってるか話したことなかったから、話してみてもいい?」責めてない。一緒に考えようとしてる。この入り方なら、彼女も防衛に入りにくい。その流れの中で、彼女の金銭感覚が見えてくる。自分から「あんまり貯金できてない」と言ってくれれば、そこから具体的な話に進めやすい。
具体的な目標を一緒に作る
「節約しよう」は抽象的すぎて続かない。「来年旅行に行くために、お互い毎月〇万貯めよう」「2年後に同棲するために、まず〇〇万貯めたい」。具体的な目標があると、節約が義務じゃなくて目的になる。彼女のお金の使い方を制限するんじゃなくて、一緒に向かいたい方向を作ること。その方向に向かうために、一緒に考える形にする。
感情的にならないタイミングを選ぶ
彼女が買い物してきた直後に言わない。テンションが上がってる状態では、どんな正論も届かない。またいつもと違う箱が玄関にあって自分がイライラしてる状態でも、同じ。どちらも感情が落ち着いてる、普通の会話ができてる状態のとき。週末の朝とか、ご飯を一緒に食べた後とか。そのタイミングで「ちょっと話したいことがあって」と入る。
失敗しちゃった話
感情的に言ってしまって関係がこじれた話
Bさんは彼女がまた高い買い物をしてきたとき、つい言ってしまった。
「また買ったの?いい加減にしてよ、貯金ゼロじゃないの」
彼女は「私のお金で何買おうといいじゃない」と言って、そこから口をきかなくなった。
Bさんが言ったことは事実だった。でもタイミングと言い方が最悪だった。その後の話し合いで、お金の話をするたびに彼女が身構えるようになった。地雷を踏んだ場所として、そのトピックが刻まれてしまった。感情のまま言うことで、内容より先に関係が傷つく。正しいことを言っても、届く前に壁ができる。
数字を一緒に見たら、彼女が変わった話
Cさんは彼女のお金遣いの荒さが気になってたけど、直接言わない方法を選んだ。
「将来のこと考えてて、俺の貯金どのくらいか計算してみたんだけど、一緒に見てもいい?」と自分の話から入った。自分の収支を見せた。彼女は「えー、ちゃんと考えてるんだね」と言った。「○○ちゃんはどう?」と聞いた。彼女は少し黙った後「正直、あんまり貯金できてない」と言った。責められてないから、正直に言えた。
そこから二人で家計アプリを入れることになった。彼女が自分で数字を見るようになって、3ヶ月後には「今月は抑えられた」と報告してくるようになったとCさんは言ってた。
変わる彼女と変わらない彼女、見極め方
変われる可能性があるサイン
将来の話をしたとき、真剣に聞ける。自分のお金遣いについて「わかってるけど」という自覚がある。一緒に目標を立てたとき、乗ってくる。数字を見せると「そうか」と受け取れる。
自覚がある人は、動機さえ生まれれば変われる。問題だと思ってる人は、方法を一緒に考えれば動ける。
変わらない可能性が高いサイン
将来の話をしても「なんとかなる」で終わる。お金の話をすると「私のお金でしょ」と防衛に入る。具体的な数字を見ても現実感がない。同じことを何度話し合っても、行動が変わらない。お金の使い方が変わらない人は、将来一緒に生活するときに変わらない。今の状態が、この先の生活の予告だよ。
将来を見据えたとき、正直に言う
同棲・結婚を考えてるなら、今が見極めどき
付き合ってる段階では彼女のお金は彼女のもの。でも同棲や結婚を考えてるなら、話が変わってくる。生活費をどう分担するか、貯金をどうするか、大きな出費をどう決めるか。これ全部、金銭感覚が合ってないと毎回摩擦になる。
Dさんは結婚後に彼女の金銭感覚の荒さが家計に影響し始めて、毎月お金の話で喧嘩するようになった。「付き合ってる間に向き合っておけばよかった」と後から言ってた。付き合ってる段階で話し合える関係を作っておくことが、結婚後の摩擦を減らすよ。
