また「ちょっと足りなくて」が来た
月末になると、決まって連絡が来る。
「今月ちょっとキツくて、少し貸してほしい」。
最初は仕方ないと思った。誰でも苦しい月はある。でも翌月も来た。その次の月も来た。貸したお金が返ってきたことは、一度もない。これ、返ってこないやつだ。
そう思いながら、また振り込んだ。好きだから。でも胃のあたりが重い。このまま結婚したら、どうなるんだろう。子どもができたら。家を買うとき。将来の話を彼氏にすると「なんとかなるよ」と笑う。その笑顔が、今は怖い。
お金にルーズな人は、好きという感情では変わらない。変わるのは、本人が本気で危機感を持ったときだけ。その危機感を持てるかどうかを、早めに見極めることが、将来への一番の備えだよ。
お金にルーズの中身を、まず分ける
ひとくちにお金にルーズといっても、深刻さが全然違う。
収入は十分あるのに使いすぎるタイプ。収入が少なくて、やりくりが下手なタイプ。借金がある、またはギャンブルや課金が絡んでるタイプ。人のお金を平気で使うタイプ。
最初のふたつは、意識と習慣の問題として向き合える余地がある。でも借金やギャンブルが絡んでる場合は、意識の問題じゃなくて依存や信用の問題になってくる。同じ「ルーズ」でも、対処の難易度が全然違うよ。
お金にルーズな彼氏との関係で起きること
お金を貸すことが当たり前になっていく
一回貸すと、二回目のハードルが下がる。
「この前みたいに、また少し貸してほしい」が来たとき、一回目に貸した事実があると断りにくくなる。それが積み重なって、気づいたら毎月の振り込みが習慣になってる。
Nさんは彼氏への貸付総額を計算したとき、90万を超えてた。一回一回は小さかった。でも2年続いてた。返済の約束は何度もしてたけど、一度も守られなかった。
私、なんでこんなに貸してたんだろう。好きだったから。でも好意が搾取される構造に、気づかないまま入ってしまってた。
将来の話をするたびに、漠然とした不安が来る
結婚の話をすると「そのうちね」が来る。同棲の話をすると「もう少し貯まったら」が来る。でも貯まる気配がない。
将来の話をするたびに、具体的な数字や計画が出てこない。「なんとかなる」「大丈夫だよ」という言葉だけが来る。その言葉を信じたくて信じてるけど、信じ続けることへの消耗が積み重なってきてる。
こちらの金銭感覚まで狂ってくる
お金にルーズな人と長く一緒にいると、自分の金銭感覚も影響を受けることがある。「このくらいいいか」という感覚が広がっていく。または逆に、彼氏の分まで管理しようとして、自分がものすごく節約するようになる。どちらも、本来の自分の金銭感覚じゃないところで動いてる状態だよ。
失敗談と成功事例、正直に出す
信じ続けた結果、結婚後に発覚した話
Oさんは彼氏のお金にルーズなところを「付き合い続ければ変わる」と思って結婚した。
結婚後、彼氏の口座を初めて一緒に確認したとき、残高がほぼゼロで、知らない消費者金融からの引き落としが複数あった。背中が冷たくなった感覚は今でも覚えてると言ってた。結婚前に確認しなかったことへの後悔と、知ってたのに向き合わなかったことへの後悔が同時に来た。
付き合ってる段階での「なんとかなる」が、結婚後に「どうにもならない」に変わった典型的なケース。
結婚前に数字を確認したら、答えが出た話
Pさんは彼氏のお金にルーズなところが気になって、結婚の話が出たタイミングで正直に聞いた。
「一緒に生活することを考えたら、お互いの貯金とか借金の状況を話しておきたい」と伝えた。
彼氏は最初、曖昧にしようとした。Pさんは「話せないなら、結婚は難しいと思う」とはっきり言った。
出てきたのは、カードローンの残高が50万円という事実だった。Pさんは傷ついた。でもPさんは「結婚前に知れてよかった。知らないまま進んでたら、もっと傷ついてた」と後から言ってた。怖くても確認することが、自分を守る唯一の方法だよ。
お金にルーズな彼氏への、具体的な向き合い方
お金を貸すことを、まずやめる
お金にルーズな彼氏への貸付は、百害あって一利なし。貸すことで彼氏は「困ったら彼女がいる」という安全網を持ち続ける。危機感が生まれない。ルーズなままでいることへのコストが、こちらの善意によってゼロになってしまってる。
断ることへの罪悪感はわかる。でも貸し続けることは、彼氏が変わる機会を奪うことでもある。断り方はシンプルでいい。「私も余裕がなくて」「自分の貯金を崩せない状況で」。理由を長々と説明しない。説明するほど、反論の余地を作ってしまう。
将来の話を、具体的な数字で話し合う
「将来のこと考えてる?」は抽象的すぎる。「なんとかなるよ」で終わってしまう。
具体的な数字に落とし込む。「今の貯金はいくら?」「毎月いくら貯めてる?」「借金はある?」この質問をするとき、責める形にしない。「一緒に考えたくて」という前置きを入れる。でも答えが曖昧だったり、はぐらかされたりするなら、それ自体が答えだよ。
正直に答えてくれて、数字が厳しかったとしても、一緒に向き合う姿勢があるなら話し合える。答えることを避けるなら、向き合う気がないということ。
家計の仕組みを先に作ることを提案する
同棲や結婚を考えてるなら、お金の管理の仕組みを先に話し合うことを提案する。
「毎月いくら生活費に入れる」「貯金用の口座を別に作る」「大きな出費は事前に相談する」仕組みとして決めてしまうことで、ルーズな感覚を構造で補える場合がある。
変わる彼氏と変わらない彼氏、見極め方
変われる可能性があるサイン
お金の話をしたとき、自分のルーズさへの自覚がある。「わかってる、直さないといけない」という言葉が出てくる。具体的な改善策を一緒に考えようとする。実際に小さな変化が、行動に出てくる。自覚があって、向き合う姿勢がある人は、時間はかかっても変われることがある。自覚がなければ、変わる動機がない。
変わらないサイン、全部言う
お金の話をするたびに「なんとかなる」で終わる。具体的な数字を聞くとはぐらかす。約束した返済が一度も守られてない。同じことが何度も繰り返されてる。借金があるのに隠してた。
これが続いてるなら、向き合う気がないということ。向き合う気がない人のお金の習慣は、外から変えられない。お金にルーズな人が「好きな人のためなら変わる」ことは、ほぼない。変わるのは、自分自身が本当に困ったときだけ。こちらが補い続ける限り、困らないから変わらない。
将来への不安を、どう扱うか
不安を感じてることは、正しい感覚だよ
お金にルーズな彼氏への将来の不安を「心が狭いのかな」「お金のことで不安になるのは浅いのかな」と自分を責めてる人がいる。
お金の問題は、生活のあらゆる場面に関わってくる。食事、住む場所、子育て、老後。その全部に、金銭感覚の合う相手かどうかが影響する。不安を感じてること自体が、その現実をちゃんと見てる証拠だよ。
好きという感情と、将来への判断を分けて考える
好きという感情は本物でも好きと、この人と将来を共にできるかどうかは、別の話だよ。好きだから全部受け入れる、という論理は、将来への判断を感情で上書きすることだよ。感情は大切。でも将来の生活は、感情だけでは成り立たない。
Qさんは「彼氏のことが好きだという気持ちと、この人と結婚したら生活が成り立たないという不安、どっちも本物だった。好きという感情を選んだら、不安を無視することになる。不安を選んだら、好きを諦めることになる。その二択を迫られてる感覚が一番しんどかった」と言ってた。
どちらを選ぶかは、自分にしか決められない。でも不安を「心が狭いから」と飲み込んで見ないようにすることだけは、一番後悔につながるよ。
