お母さんの話が、また出てきた
ご飯を食べてたとき、彼氏が言った。
「うちのお母さん、こういう料理が得意でさ」。
それだけなら普通だった。でもその後も、旅行の計画を立てるとき「お母さんがここ行ったことあって」、服を選ぶとき「お母さんがこっちの方が似合うって言いそう」。いつもお母さんが出てくる
最初は気にしなかった。仲のいい親子なんだな、と思ってた。でも最近、何かあるたびにお母さんが判断基準になってることに気づいてから、なんか胸のあたりがもやっとするようになった。
私より、お母さんの方が大事なのかな。結婚したら、ずっとこんな感じなのかな。別れた方がいいのかな。
マザコンの定義
お母さんと仲がいい、頻繁に連絡する、話題によく出てくる。これだけなら、マザコンとは言えない。健全な親子関係の範囲だよ。
問題になってくるのはここから。
彼女より母親の意見を優先する。重要な決断を、必ず母親に相談してから決める。母親の批判を彼女にしない、または母親の機嫌を彼女より先に気にする。結婚や同棲の話に、母親の意向が直接入ってくる。
親を大切にすることと、親に依存してることは別の話だよ。後者が恋愛関係に影響してきてるなら、それが問題の本質。
マザコン彼氏のパターン、タイプ別に見る
お母さんが判断基準になってるタイプ
何かを決めるとき、お母さんならどう言うかが基準になってる。
彼女への誕生日プレゼントを選ぶとき、お母さんに相談する。旅行先を決めるとき、お母さんの意見を聞いてから決める。二人の問題のはずなのに、常にお母さんが第三者として関与してる状態。
Tさんは彼氏に「一緒に住もう」と言ったとき「お母さんに相談してみる」と返ってきた。相談の結果、お母さんが反対したからという理由で、話がなくなった。Tさんは「私との関係のことを、なんで彼の母親が決めるの」と思ったと言ってた。
お母さんへの電話・訪問頻度が高いタイプ
毎日電話する、週に何度も実家に帰る。それ自体は人それぞれだけど、それが二人の時間に影響してきてるなら問題になってくる。
デートの最中に実家から電話が来て、30分話し込む。週末のたびに実家に帰って、二人の時間が取れない。彼女との約束より、お母さんからの呼び出しを優先する。
お母さんの批判を彼女にできないタイプ
お母さんが彼女に対して何か言ったとき、それをそのまま彼女に伝えてくる。または彼女の行動に対するお母さんの評価を、そのまま持ち込んでくる。
「お母さんがお前のこういうところが気になるって言ってた」。
これ、お母さんの言葉を盾にして彼女を批判してる構造になってる。自分の意見として言えないから、お母さんの言葉を使う。それが一番問題だよ。
結婚後も実家優先が続きそうなタイプ
今の状態が、結婚後の予告編だよ。
付き合ってる今、お母さんの意見が常に優先されてるなら。結婚後も同じことが続く可能性が高い。むしろ「嫁が来た」という状況で、さらに母親の影響が強くなることがある。
今の状態を「付き合ってるからまだいい」と思ってるなら、結婚後の具体的な場面を想像してみてほしい。
マザコン彼氏との関係で起きること
二人の関係に、常に第三者がいる感覚
二人のはずなのに、三人いる感じ。
何かを決めるたびにお母さんが関与してくる。二人の話し合いの場に、お母さんの意見が持ち込まれる。彼氏の中で、彼女への判断より先にお母さんへの配慮が動いてる。
その感覚が積み重なると、彼氏と二人でいることへの心地よさが薄れてくる。恋愛してるはずなのに、常に誰かの目を意識してる感じが続く。
彼氏が板挟みになって、関係が疲弊する
お母さんに忠実でいようとすると、彼女への向き合いが薄くなる。彼女を優先しようとすると、お母さんへの罪悪感が出てくる。
その板挟みで彼氏自身が消耗して、それが関係に影響してくることがある。彼氏が疲弊してると、彼女との関係のエネルギーも落ちてくる。
嫁姑問題の予感が、付き合ってる段階から来る
付き合ってる段階でお母さんの影響がこれだけある、なら。
結婚後の嫁姑関係は、今より複雑になる可能性が高い。今でさえ感じてる「お母さんが間に入ってくる」感覚が、結婚後に形を変えて続くことへの覚悟が必要になってくる。
失敗談
見て見ぬふりをして結婚した結果
Uさんは彼氏のマザコン気質を「仲のいい親子だから」と受け入れて結婚した。
結婚後、お義母さんが突然家に来ることが月に何度もあった。事前連絡がない。彼氏は「うちはそういう感じだから」と言った。Uさんが「せめて連絡してほしい」と言うと、彼氏がお義母さんに伝えた。お義母さんは傷ついたと彼氏に言った。彼氏はUさんに「お母さんが傷ついてる」と言ってきた。誰の味方なの
Uさんが求めてた普通のお願いが、お義母さんを傷つけた出来事として処理された。そのとき、これが一生続くと思って、Uさんは初めて本気で後悔したと言ってた。
付き合ってるときに見えてたことが、結婚後に拡大するケースだよ。
正直に伝えたら、彼氏が変わり始めた話
Vさんは彼氏のマザコン気質が気になって、正直に話した。
「お母さんを大切にすることはいいと思う。でも私との関係のことを、必ずお母さんに相談してから決めることが続いてると、私の存在が彼女じゃなくてお母さんの次になってる感じがしてしんどい」
責めなかった。でも正直に言った。
彼氏は最初「そんなつもりじゃなかった」と言った。でもしばらく黙って「確かに、何かあるとすぐお母さんに聞く癖があるな」と言った。
その後、同棲の話は二人で決めた。お母さんへの報告は後からにした。小さい変化だったけど、Vさんにとっては大きかったと言ってた。
気持ちを正直に伝えることで、彼氏自身が自分のパターンに気づけることがある。
マザコン彼氏への、具体的な対処法
お母さんを批判しない
お母さんへの批判は、絶対に逆効果になる。
「お母さんが口出しすぎ」「お母さんへの依存がひどい」。これを言った瞬間、彼氏の防衛反応が即座に来る。お母さんを守る方向に全力が向く。こちらへの不信感まで生まれてしまう。
お母さんの話じゃなくて、ふたりの話にする。「お母さんが問題」じゃなくて「私たちの関係でこう感じてる」という形にする。主語をふたりにすることが、話が通るための前提だよ。
具体的な場面で、一つずつ伝える
「マザコンだよ」という総括的な指摘は、相手が受け取りにくい。
「同棲の話を、お母さんに相談してから決めると言われたとき、私の意見より先にお母さんの意見が来てる感じがして寂しかった」という形で、一つの具体的な場面に絞って伝える。
具体的な場面なら、相手も「あのときのことか」と受け取りやすい。「いつもそうじゃない」という反論も出にくい。
どこまでは許容できて、どこからは無理かを自分で決めておく
お母さんと仲が良くて、よく連絡する。これは許容できる。
二人のことをお母さんが決める。これは無理。
こちらの線引きを明確にしておくことで、何が問題で何が問題じゃないかが整理できる。全部を問題にしようとすると、彼氏も「全部ダメなのか」と思って防衛に入りやすい。
別れるべきかどうか、正直に言う
変わる可能性があるサイン
伝えたとき、自分のパターンへの自覚が出てくる。「確かに、お母さんに頼りすぎてるかもしれない」という言葉が出てくる。具体的な行動が、少しずつ変わってくる。二人のことを二人で決める場面が増えてくる。
自覚があって、変わろうとする姿勢があるなら、時間をかける余地がある。マザコン気質は、一朝一夕には変わらない。でも変わろうとしてる人は、ゆっくり変わっていく。
別れを考えるべきサイン
伝えても「お母さんのどこが悪いの」という反応しか来ない。お母さんへの批判として受け取って、こちらへの不信感が生まれる。二人のことに、お母さんが直接介入してくることを当然だと思ってる。結婚後の生活でも、今と同じことが続くことへの問題意識がゼロ。
これが続いてるなら、変わる動機がないということ。
マザコンが深い人との結婚は、二人の関係じゃなくて三人の関係になる。その三人目が常にいる生活を、何十年も続けられるかどうかを正直に考えてほしい。
