彼女いるのに他の女とLINEする男の心理

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テーブルに伏せてあった彼のスマホが、ぷるっと震えた。
表示された、知らない女の名前。おやすみ、のあとに、なんかスタンプ。
時刻は零時をまわってた。
見なかったふりをして、私はグラスを持ち上げた。氷がからんと鳴って、喉を通っていく水の冷たさだけが、やけにはっきり分かった。
誰。ていうか、この時間に?
その夜から、彼の顔を見るたびに、胃のあたりに石が入ってる感じがする。

彼女いるのに他の女とLINEする彼どこからが浮気か、を彼と話し合おうとした時点で、あなたは負ける。
線引きの議論は、絶対に勝てない土俵なの。見るべき場所は、そこじゃない。

目次

浮気かどうかの線引きは、争うだけ無駄

定義バトルに持ち込むと、あなたが悪者にされる

異性と二人で会うのはアウト。いや、飲みに行くまではセーフ。LINEくらい誰でもする。
この境界線、人によって位置がまるで違う。しかも彼は、自分に都合のいい場所に線を引いてくる。
そこであなたが、これは浮気でしょ、と主張すると、どうなるか。
話し合いの議題が、彼の行動から、あなたの心の狭さにすり替わる。
気づいたら、束縛がきつい、重い、信用してないの?と責められて、なぜかこっちが弁明してる。
何度も見てきた光景。定義で殴り合うのは、はじめから相手の得意な土俵に乗る行為なんだよ。

内容よりも、隠したかどうか

判定に使うべきは、トークの中身じゃない。彼の扱い方のほう。
あなたが近づいた瞬間、画面をさっと伏せた。通知を切ってる。名前を男の名前で登録してる。
これがあるなら、内容がどれだけ健全でも、彼自身が後ろめたいと判断してる証拠。
やましくないなら、隠す動作は生まれない。人間の手って、正直だからね。
逆に、堂々と目の前で返信して、誰から?と聞いたら、あぁ会社の子、と普通に答える。それは違う。
やましいかどうかを決めるのはあなたじゃなく、すでに彼の手が答えを出してる。

彼女がいるのに他の女とLINEする男は、なにを考えているのか

減るものじゃない、と本気で思ってる

まず知っておいてほしいのが、彼にはたいてい罪悪感がないこと。
浮気してるつもりは一ミリもない。ただ、返信が来るとちょっと気分がいい。それだけ。
新しい相手からの反応は、彼にとって栄養補給みたいなもの。付き合いが長くなるほど、あなたからは、うんとかへえしか返ってこないでしょ。
そこに、絵文字たっぷりの新鮮な反応が来る。すごーい、さすが、って。
自分は何もしてないし、誰も傷つけてない。彼の中ではそう処理されてる。
悪気がないぶん、たちが悪い。悪気があるほうが、まだ話が早いくらい。

それは、あなたに不満があるときの非常口

もう一つ、もっと根が深いパターン。
彼はその子との会話を、逃げ道として確保してる。
二人のあいだが気まずいとき、喧嘩したとき、彼はその扉の鍵をそっと開けて、外の空気を吸いにいく。
不満をあなたにぶつけて解決する代わりに、別の場所でガス抜きする。
問題は、その非常口の存在そのものより、彼が二人の家から出ていく準備をしてるということ。
いつでも逃げられる出口を持ってる人は、目の前の関係に、本気で腰を据えてない。

決定打は、そのトークにあなたが存在するかどうか

彼女の話が一度も出てこないなら、それは黒

ここが今日いちばん伝えたいところ。
判定基準は、そのやり取りの中に、あなたという存在が生きてるか。
相手の女性が、彼に彼女がいることを知っている。会話の中に、彼女がさ、と自然に出てくる。
これなら、内容が多少親しくても心配いらない。あなたは、その関係の前提として存在してる。
危ないのは、あなたの気配が完全に消されてるとき。
相手はフリーだと思ってるか、知ってて詰めてきてる。どっちにしろ、彼はあなたを隠して振る舞ってる。ぞわっとするでしょ。そこが、越えちゃいけない線。

やましくない関係は、そもそも問題にならない

考えてみて。彼が同僚の男とLINEしてても、あなたは何も感じない。
同性の友達の話は、彼も勝手にべらべらしてくる。
つまり、健全な人間関係は、放っておいても勝手に共有されるの。
共有されず、こちらから聞かないと出てこない関係にだけ、名前をつける必要が出てくる。
その差を、彼の言い訳より信じていい。

私が問い詰めて、加害者にされた夜

証拠を並べたのに、最後は私が謝ってた

昔、まったく同じ状況で、私は真正面から問い詰めたことがある。
時間も、頻度も、相手の名前も、ぜんぶ把握したうえで並べた。完璧だと思ってた。
彼の第一声は、なんで見たの?だった。
そこから話は一気にねじれて、勝手に人のスマホを見る神経が信じられない、という説教に変わった。
耳がかっと熱くなって、喉がからからになって、うまく言い返せなかった。
気づいたら、私が、見たのはごめん、と口にしてた。あの夜のこと、思い出すたびに歯を食いしばりたくなる。

翌日、そのトークだけが消えていた

結末を言うね。
次の日、彼のスマホから、そのやり取りだけがきれいに消えてた。
彼の中で改善されたのは、行動じゃない。隠す技術のほうだった。
追及して黙らせても、相手は反省しない。地下に潜るだけ。
あのとき私が奪ったのは、彼の非常口じゃなく、自分が状況を把握できる目のほうだったんだ。
問い詰める前に、これだけは覚えておいてほしい。詰めれば詰めるほど、次から見えなくなる。

追及をやめて、宣言に切り替える

浮気かどうかじゃなく、私が嫌かどうかで話す

言い方を、たった一つ変えるだけで、土俵が変わる。
それって浮気だよね?と聞くのをやめて、私はそれが嫌だ、と伝える。
浮気の定義は他人と共有できないけど、あなたの不快感は、あなたが決めていい。反論できる人はいない。
そのうえで、要望の形にして渡す。夜中のやり取りはやめてほしい。相手に私のことを話しておいてほしい。
責める言葉はゼロでいい。感情も一回だけでいい。ぐしゃぐしゃに泣きながら言う必要もない。
静かに、はっきり、一度だけ。それが、いちばん効く。

返ってきた反応で、答えは全部出る

そして、そこからは口を閉じて観察する。
分かった、ごめん、と言ってすぐ距離を取る人。相手にあなたの存在を伝える人。これは本物。
逆に、心が狭い、そんなつもりない、お前も男友達いるじゃん、と論点をずらす人。
被害者みたいな顔で、そんなに信用ないんだ、と落ち込んでみせる人。
どっちも、あなたの不快感より自分の自由を守った。それが答え。
言葉じゃなく、宣言したあとの一週間の行動で判定して。人は、口ではいくらでも言えるから。

正面から一度言っただけで、関係が強くなった友達

友達に、これが上手い子がいた。
彼が女の子とLINEしてるのを知って、彼女はその日のうちに、感情的にならずに一回だけ伝えた。
浮気だなんて思ってない、ただ、私が知らない相手だとそわそわするから、名前くらい教えてよ、って。
彼はその場で画面を開いて、こういう子、と説明したらしい。そのあと自分から、彼女いるんだよね、と相手に伝えた。
それ以来、彼女はその件で不安になってない。
非常口の鍵を、彼が自分で閉めた。責め立てて閉めさせるのと、自分で閉めるのとでは、あとに残るものがまるで違うんだよね。

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