自分の話ばかりする男は脈なし?質問しない男の本音と見分け方

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彼が喋りだして、もう一時間。
壁の時計を、ちらっと確認した。
相槌の打ちすぎで、頬の奥が、こわばってる。
へえ。すごいね。そうなんだ。…この三つ、今日で何回言った?
仕事の手柄話、学生時代の武勇伝、こないだ行った店の講釈。
話題はころころ変わるのに、主語だけは、ずーっと俺。
あのね、私も最近さ、と口を開きかけた瞬間。
あ、それでいうと俺の場合はね、って、話をかっさらわれた。
…あれ。私、今日ここに、何しに来たんだっけ。

グラスの氷が、からんと溶けた音だけ、やけに響く。彼は気持ちよさそうに喋り続けてる。こっちは、うなずくだけの置物。デートのはずなのに、私のことは、何ひとつ聞かれてない。この人、私に気があるの?それとも、ただの自分大好き人間なのかな。

目次

自分の話ばかりする男は、あなたを観客席に座らせてる

彼の話が止まらない時、脈ありなのか脈なしなのか、判断に迷うよね。緊張してるだけかも、よく見せたいんだよ、なんて優しい解釈が出てきて、ちょっと期待しちゃう。でもね、その期待に、あんまり寄りかからないほうがいい。自分の話ばかりする男の前で、あなたが座らされてるのは、共演者の椅子じゃなくて、観客席だったりするから。

マイクが、一度もこっちに回ってこない

会話って、本来、二人でマイクを回し合うものでしょ。彼が少し話したら、はい、って今度はあなたにマイクを渡す。あなたが話したら、また彼が受け取る。その、行ったり来たりが、会話の呼吸なの。
なのに、自分の話ばかりする男は、そのマイクを、ぎゅっと握って離さない。スポットライトも、自分にだけ当ててる。あなたは、暗い客席で、ただ拍手する役。彼の独演会に、チケットもなく付き合わされてる状態なんだよね。
気づいてる?あなたの手にマイクが回ってきた瞬間、今日、一度でもあった?

自分語りは脈ありの裏返し、を一回疑って

自分の話ばかりする男は、あなたに緊張して空回りしてるんじゃない。単純に、あなたへの興味が薄いだけ。
だってさ、人は、本気で気になる相手を前にすると、その人のことを、もっと知りたくてたまらなくなるでしょ。どんな仕事してるんだろう、休みの日は何してるんだろう、どんな音楽が好きなんだろう、って。知りたい欲が、質問っていう形になって、次から次に湧いてくるの。
一時間喋って、あなたへの質問がゼロ。それは、あなたを知りたいと思ってない、何よりの証拠。脈ありの裏返しなんかじゃないの。マイクを渡さないのは、あなたの声に、興味がないってことなんだよ。

好きな相手には、質問が止まらなくなる

思い出してみて。あなたが誰かを好きになった時のこと。その人のこと、一から十まで知りたくなったでしょ。ささいなことまで、聞きたくなったはず。
恋の入り口って、質問攻めなの。相手のぜんぶを吸収したくて、で、それでどうなったの?え、それからは?って、口から勝手に、次の質問があふれてくる。それが、好きって感情の、いちばん分かりやすい形。
だから、判断の軸は、彼がどれだけ喋るかじゃないの。あなたに、どれだけ質問するか。マイクを、何回あなたに渡すか。そこに、彼の本音が、まるごと出るんだよね。

なぜ彼は、マイクを離さないのか

じゃあ、なんでそこまで自分ばかり喋るのか。中身を開けてみると、理由はいくつかに割れる。全部が全部、悪意ってわけでもないんだけど、知っておいたほうがいいよ。

あなたを見てるようで、自分に酔ってる

いちばん多いのが、これ。彼が、自分の話に、うっとりしてるパターン。
手柄話をして、あなたが、すごーい、って目を丸くする。その反応が、気持ちいいの。彼はあなたと繋がりたいんじゃなくて、あなたっていう鏡に映った、デキる自分に見惚れてる。持ち上げてくれる観客なら、正直、誰でもいいんだよね。…認めたくないよね。でも、彼の話に、あなたじゃなきゃならない理由が、一個も見当たらないなら、疑ってみて。

悪気なく、聞き方を知らないだけの人もいる

もうひとつ。これは、悪気がない場合。
世の中には、人に質問するっていう習慣が、そもそも身についてない人がいるの。育ってきた環境で、聞き役に回る回路が、育たなかっただけ。悪い人じゃないんだけど、会話がぜんぶ、自分発信になっちゃう。
ただね、ここは冷静に言うわ。悪気があろうがなかろうが、あなたが脇役にされてる、っていう事実は、一ミリも変わらないの。彼に悪意がないことは、あなたが観客席で退屈してる理由の、言い訳にはならないんだよ。

マイクを握りしめてた頃の、私の頭の中

私も、緊張すると、ぺらぺら喋りすぎちゃう時が、あるの。
気になる人の前とか、沈黙がこわい時。間が空くのが耐えられなくて、聞かれてもいない自分の話を、まくし立てちゃうんだよね。あとで、あー私ばっかり喋った、って布団の中で悶えるやつ(笑)
だからね、緊張で口が止まらなくなる感覚は、内側からよく分かるの。頭の中は、この沈黙をどうにか埋めなきゃ、でいっぱい。相手に興味がないんじゃなくて、いっぱいいっぱいで、質問する余裕がないだけ。…でも、これには続きがあってね。この緊張タイプと、ずっと独演会タイプは、決定的に違うの。次で話すね。

ただし、あなたの、なんか変、は当たってる

いったん彼から離れて、あなたの感覚の話。デートのはずなのに、なんか物足りないな、って引っかかってるでしょ。その違和感、あなどっちゃダメだよ。

緊張のまくし立てと、恒常的な独演は、別もの

さっき、緊張で喋りすぎる人もいる、って言ったよね。じゃあ、どう見分けるのか。答えは、回を重ねると変わるかどうか、なの。
緊張タイプは、初対面や、まだ数回目のうちだけ、まくし立てる。でも、二回、三回と会って、場に慣れてくると、だんだん落ち着いて、お、そういえば君はどうなの?って、聞く余裕が出てくるの。マイクを、少しずつ、あなたに渡し始める。
恒常的な独演タイプは、何回会っても、ずーっと自分の話。慣れても、質問はゼロのまま。緊張が解けたあとも独演会が続くなら、それはもう緊張じゃなくて、その人の性質。ここが、はっきりした分かれ目なんだよね。

相槌を打ち続ける観客を、やめていい

一回や二回、聞き役に回るのは、そりゃあるよ。でも、毎回、あなたが延々と相槌係をやらされてるなら、話は別。
あなたは、彼の独演会のために、拍手し続ける義務なんて、ないんだよ。へえ、すごい、を繰り返して、ニコニコ聞いてあげてると、彼の中で、あなたは都合のいい観客として、固定されていく。マイクが回ってくる日は、どんどん遠のくの。
尽くすように聞いてあげるほど、彼はマイクを、手放さなくなる。ここ、覚えといて。

脈ありか脈なしか、質問の数で透ける

じゃあ、彼の脈を見極めよう。話の量じゃなくて、質問の有無で測るの。判別する軸を、渡すね。

あなたに一度でも、マイクを渡すか

いちばん確かな見分け方が、これ。彼が、あなた自身のことを、質問してくるかどうか。
脈がある人はね、自分の話をしたあと、で、君は?って、ちゃんとマイクを向けてくる。あなたの答えを、身を乗り出して聞く。もっと聞きたそうにする。会話の主役を、あなたに譲る瞬間が、ちゃんとあるの。
脈がない人は、一時間、いや三時間喋っても、あなたへの質問が、ひとつも出てこない。マイクは、握りっぱなし。あなたが今日どんな一日だったかにも、興味がない。この、質問が出るか出ないか。ここに、めちゃくちゃハッキリ差が出るよ。

質問が来ても、すぐ自分の話に奪い返すなら

ちょっと応用編。たまーに、君は休みの日、何してるの?って聞いてくる男もいる。お、脈あり?って一瞬思うよね。でも、そこで油断しないで。
あなたが、映画を観ることが多いかな、って答えた瞬間。あ、映画といえば俺、こないだすごいの観てさ、って、一瞬でマイクを奪い返す。これ、質問の形をしてるだけで、本当は、自分の話に繋げるためのパス出しなの。あなたの答えを、ちゃんと受け取る気は、ないんだよね。
質問したくせに、あなたの答えを、二秒で自分の話に上書きする。それは、脈ありの質問じゃない。マイクを渡すフリして、すぐ引ったくる、独演会の小技なんだよ。

観客席から、立ち上がっていい

仕組みが分かったら、どう動くか。彼の話をひたすら聞いてあげるのも、黙って我慢するのも、どっちも違うと思うの。

一度、自分の話をねじ込んで、反応を見る

まず、確かめてみて。彼の話の合間に、あなた自身の話を、少しだけ、ねじ込むの。実は私、最近こんなことがあってね、って。
これで、彼の本性が、いっぺんに分かる。あなたの話に、へえ、それでどうなったの?って食いついてくるなら、脈はある。マイクを、ちゃんと受け取るからね。
逆に、あなたの話を、ふーん、で軽く流して、で、さっきの俺の話の続きなんだけど、って戻すなら…もう、答えは出たも同然。あなたの声には、興味がないの。

脈なしと分かったら、拍手をやめていい

反応を見て、やっぱり脈なしだった。そうなったら、無理して観客を続けなくて、いいんだよ。
すごいすごい、って持ち上げるのを、やめる。相槌を、減らす。彼の独演会に割く時間を、こっちから削っていい。冷たく聞こえる?でも、興味のない相手の自慢話を、何時間も拍手して聞いてあげる義理なんて、どこにもないでしょ。
あなたの時間は、あなたを主役にしてくれる人のために、取っておきなよ。

話を遮る、見下す、が常態なら、別の話

ひとつ、線を引いておくね。
もし彼が、あなたが話し始めると、必ず遮ってくる。あなたの意見を、鼻で笑う。人前で、あなたの話をさえぎって恥をかかせる。そこまで来てたら、もう脈の話じゃないの。それは、あなたを下に置こうとするサイン。会話が下手、っていうレベルを、超えてる。
我慢して聞いてあげることが、優しさでもなんでもないからね。あなたの言葉を、いつも踏みつけてくる相手なら、距離を取っていい。しんどさが限界なら、信頼できる人に相談していい。ずっと脇役をやらされてる、って感じたその勘は、たいてい当たってるよ。

あなたに必要なのは、独演会じゃなく対話

最後に、いちばん大事なことを言うね。ここまで見分け方を書いてきたけど、そもそもの話。

あなたを主役にする男は、ちゃんといる

問いを、立て直してみて。彼が脈ありかどうか、じゃないの。あなたが、その独演会の観客席で、幸せかどうか。
世の中には、あなたにマイクを向けて、あなたの話を、目を輝かせて聞いてくれる男が、ちゃんといるの。あなたを、自分の引き立て役じゃなくて、一緒に舞台に立つ共演者として、扱ってくれる人が。
一時間、拍手係をやらされて、へとへとになる相手に、あなたの貴重な夜を、差し出さなくていい。あなたが主役になれる会話は、この世に、ちゃんと存在するんだから。

観客を続けた私と、早々に席を立った友人

緊張してるだけ、と観客を続けた私

何年か前。感じのいい男性と、何度かデートしたの。ただ、会うたびに、彼の独演会だった。仕事の話、趣味の話、将来の夢。ぜんぶ、彼が主役。私への質問は、毎回、ほとんどなし。
でも私、都合よく解釈したんだよね。(緊張、してるだけだよね…?)慣れたら聞いてくれるはず、って。だから、へえ、すごい、って、にこにこ相槌を打ち続けた。何回も、何回も。彼のマイクが、いつか私に回ってくる日を、健気に待ってさ。
三回目も、四回目も、独演会は続いた。慣れても、質問は、ゼロのまんま。ある日、勇気を出して、私、最近こういうことがあって、って自分の話をしてみたの。彼、ふーん、で流して、すぐ自分の話に戻した。その瞬間、胸の奥が、すうっと冷えた。あ、この人、私に興味ないんだ。緊張なんかじゃなかった。ただ、私の声を、聞く気がなかっただけ。
何回デートしても、私という人間のことを、彼は何ひとつ知らないままだった。はぁ…あの数ヶ月、私はただの、無料の観客だったんだよね(泣)。拍手し続けた時間、返してほしいわ。

成功例。質問ゼロに気づいて、席を立った友人

こっちは、友人の話。彼女も、自分の話ばかりする男と、デートしてた。でも、彼女は私と違って、一回目で見抜いたの。
食事の帰り道、彼女、あっさり言ってた。あの人、二時間喋って、私に一個も質問しなかったんだよね、って。私が、緊張してたんじゃない?ってかばったら、彼女、きっぱり。緊張してる人は、こっちが話し始めたら、ちゃんと聞くもん。あの人、私が喋りだしたら、つまんなそうにスマホ見てたよ、って。
彼女は、二回目の誘いを、やんわり断った。無駄な観客を、続けなかったの。そのぶんの時間を、別の出会いに回した。
で、しばらくして。今度は、へえ、それでそれで?って、彼女の話を、身を乗り出して聞いてくれる人と、出会ったんだよね。マイクを、ちゃんと渡し合える相手。彼女、言ってた。前の人と会わなくなって、はじめて、あ、会話ってこんなに楽しいんだ、って思い出した、って。
一回目で質問がゼロなら、それが答え。彼女は、その事実から、目をそらさなかった。あの見切りの早さ、今でもちょっと羨ましい。

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