他の女性を褒める男性心理5パターン|彼の本音と正しい返し方

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味がしなくなった、あの居酒屋の夜

串が三本、皿に残ってた。
彼がハイボールのグラスを置いて、こう言ったの。
「経理の田中さん、ほんと気が利くんだよなあ」

一瞬で、口の中の砂肝が味を失った。
噛んでるのに、ゴムを噛んでるみたい。手のひらに爪が食い込んでたことに気づいたのは、店を出て五分後くらい。
表情筋は笑ってた。えらいよね、わたし(笑)

褒め言葉の値段が、男女で違いすぎる問題

ここ、けっこう根深い。
男の人にとって褒めるって、財布から小銭を出すくらいの動作。会話の潤滑油、社交辞令の延長、深い意味なし。ポケットに入ってた十円玉をレジに置く感覚に近いんだと思う。

でも受け取る側からすると、褒め言葉は通帳に記録される。誰に何ポイント入ったか、無意識に集計しちゃう。田中さんプラス1。わたし、今月ゼロ。
この差が全部。彼は小銭のつもりで、こっちは記帳してる。だからズレる。

他の女性を褒める男性心理は、だいたいこの5パターン

男心を全部わかるなんて言うつもりないけど、二十代後半から三十代にかけて、恋愛相談を受けまくった経験からいくと、ほぼこの五つに収まるよ。

1.口が滑ってるだけの感想垂れ流し型

テレビに映った女優さんを見て、かわいいなって言うのと同じ回路。相手が実在の知り合いに変わっただけで、本人の中では地続き。
悪意はない。ゼロ。ただし配慮もゼロ。
この人たち、あなたが黙り込んだ理由に一生気づかないタイプなんだよね。指摘すれば、え、そんなつもりじゃなかったと本気で驚く。

2.あなたの反応を採点してる確認型

一番めんどくさいのがこれ。
褒めた直後、あなたの顔を見る。目が合う。ちょっと嬉しそう。
これ、愛されてる実感を、あなたの嫉妬で測ろうとしてるの。自分に自信がない人ほどやる。
反応すれば喜ばれるし、無反応なら興味ないのかと拗ねられる。詰みじゃん、って思うでしょ。実際そう。付き合うだけ体力の無駄。

3.直接言えないから遠回しにする要求型

田中さんは気が利く。あの子は料理が上手い。
訳すと、あなたにもそうしてほしい。
面と向かって頼めない弱さが、他人の名前を借りて出てきてる。ずるいけど、根っこは臆病なだけ。

4.モテる自分を見せたい自慢型

女友達の多さ、職場での人気、そういうものを匂わせるために褒めが使われるやつ。褒められてる女性はダシ。主役は彼自身。
かわいそうだけど、これを長く続ける男はだいたい中身が空洞。

5.もう気持ちが傾いてる危険型

見分けるポイントは名前の解像度。
会社の子、から、経理の田中さん、へ。呼び方が具体的になっていくのは相当まずい。エピソードが細かくなるのも同じ。
先週の飲み会でこう言ってた、傘を貸してくれた、そこまで覚えてる時点で、彼の中でその人は背景じゃなくなってる。

わたしが読み違えて、半年後に泣いた話

笑って乗っかったあの返しが、許可証になった

砂肝の夜。わたし、なんて返したと思う。
「わかるー、田中さん優しいもんね」
乗っかった。にこにこして。器の大きい彼女ムーブ、完璧にキメたつもりだった。

心の中ではなんでその話を今わたしにするのってぐるぐるしてたのに、それは一ミリも出さなかった。
出さないのが大人だと思ってたのよ、当時は。

結果どうなったか。
その日から、田中さんの話は月一が週一になり、週一が三日に一回になった。わたしは毎回笑って流した。流すたびに、彼の中で許可のハンコが押されてたんだと思う。この話題、この子は嫌がらない、と。

半年後の朝、通知を見たときの喉の乾き

別れて半年。共通の知り合いのSNSに、二人が並んで写ってた。
スクロールする親指が止まった。画面の明るさだけがやたら目に刺さって、寝起きの喉がカラカラに乾いた。水を飲んでも張りついたまま。

悔しかったのは彼を取られたことじゃない。あの夜、モヤっとした自分を黙らせた自分に対してだった。
言えばよかった。器の大きい女なんて、誰も頼んでなかったのにさ。

見分ける基準は、褒めた直後の三秒

視線がどこに行くかで、全部わかる

褒め終わった瞬間、彼の目がどこを向くか観察してみて。
あなたの顔を見て反応を待つなら、確認型。
目が泳いで話題を変えたがるなら、後ろめたさアリ。
何も気にせず唐揚げに箸を伸ばすなら、それは本当にただの感想。無害。

この三秒の観察、探偵みたいなことしなくていいから楽なんだよね。一回見れば済む。

頻度より、あなたが最後に褒められた日

他の女性を褒める回数を数えても意味ないの。数えるべきはそっちじゃない。
彼があなたを褒めた最後の日はいつだったか。

他人にはスラスラ出るのに、あなたには出ない口。問題はそこ。褒める能力はある人なんだから、あなたに向いてないだけ。それが答え。
逆に、あなたのことをちゃんと言葉にする人が、たまに同僚をいい人だねって言うくらいは、ぶっちゃけ誤差の範囲でしょ。

比較に転じた瞬間、その恋は切っていい

田中さんを見習えば、みたいに、あなたを台にして誰かを持ち上げる男。
即アウト。話し合いも様子見も不要。

褒めるのは自由。でもあなたを踏み台にするのは別の行為で、それを一度でも平気でやる人は、二度目もやる。三度目からは無自覚にやる。
擁護のしようがないよ、これは。

詰問しない伝え方で、彼が黙った日

友人アヤの一言が完璧だった

アヤの彼氏、まさにパターン1の垂れ流し型だった。悪気なし、配慮なし。
アヤはある夜、静かにこう言ったの。
「その話、聞いてるとちょっと寂しくなるから、やめてほしいな」

責めてない。浮気を疑ってもいない。ただ、自分の中に起きたことだけを置いた。
彼氏、ぽかんとしたらしいよ。え、そんなふうに聞こえてたの、って。
そこからぴたっと止まった。マジで一回で。

効いた理由は、逃げ道を塞がなかったから。なんであの子ばっかり褒めるのって聞けば、彼は言い訳を探す。探させた時点で会話は終わる。
自分の感覚を渡すだけなら、相手は反論できないんだよね。

褒め返しを要求しない、これ絶対

じゃあわたしは、と続けたくなる気持ち、痛いほどわかる。
でも言った瞬間に負ける。かわいそうな女枠に自分から入っちゃう。
言いたいなら、彼があなたを褒めたタイミングで、その言葉うれしかったって返すほうがずっと効く。褒めるといいことが起きると学習させるほうが、要求より早い。

比べられる土俵から、降りていい

気にしすぎと言われたら、そこが分岐点

勇気を出して伝えたのに、気にしすぎだよって笑われたなら。
その人はあなたの感じ方を軽く扱う人。今回だけじゃなく、これから先ずっと同じことをする。
心臓がどくどくいってる状態で絞り出した言葉を、笑いで潰された。それがどれだけ削られる行為か、たぶん一生わからない人だよ。
少し距離を取っていい。むしろ取るべき。

いちばん強いのは

今の相手と付き合いはじめた頃、彼が仕事仲間の女性を褒めたことがあった。
昔のわたしなら、また記帳してた。
でもその日は、へえ、いい人そうじゃん、で終わった。胸のあたりがざわっとしなかったの、自分でもびっくりした。

違いは彼じゃなくて、わたしの側にあった。
その頃には、彼から週に何度も、髪切ったねとか、その考え方が好きとか、そういう言葉をもらってた。通帳が潤ってると、他人の入金が気にならないんだよね。

つまり不安の正体は、他の女性の存在じゃなかった。自分への言葉が枯れてたこと。それだけ。
渇いてるから、他人のコップが気になる。当たり前じゃん。

だから他の女性を褒める男性心理を知りたくなったときは、彼を分析する前に、直近一ヶ月で自分が受け取った言葉を思い出してみて。
ゼロだったなら、モヤモヤの原因は田中さんじゃない。

串が三本残ったあの皿を、わたしはたぶん一生忘れない。
砂肝の味は思い出せないくせにね。

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