自分のことを好きだと勘違いする男の特徴と上手なかわし方

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ペットボトルを渡しただけで、あの空気になった

社内の懇親会。
飲み物を取りに行ったついでに、近くにいた人の分もまとめて持ってきた。四本くらい。
そのうち一本を、同じ部署の男性に渡した。

「はい、お茶」
「え、俺の分わざわざ取ってきてくれたの?」

彼の顔が、ふわっとゆるんだ。
いや、ついでだけど…
言おうとして、言えなかった。空気を壊す気がして。

その日から、態度が変わったの。
毎朝わたしのデスクに寄る。ランチに誘われる回数が増える。
極めつけは、二週間後。
「最近さ、俺のこと意識してるでしょ」

飲み込みかけたコーヒーが、喉のあたりで止まった。
背筋にサーッと冷たいものが走って、笑うしかなかった。

優しくしただけで、なぜこうなるのか

自分のことを好きだと勘違いする男、で調べる人が抱えてるのは、たぶん恐怖と困惑。
普通に接しただけ。仕事の範囲で親切にしただけ。
なのに、なぜか特別扱いされてると受け取られてる。

そして、こっちが悪いような気にさせられる。
思わせぶりだった、と自分を責めてしまう。
その必要はないんだけど、そう思わせる力が働くんだよね。

勘違いが起きる、内側の仕組み

好意の受け皿が、極端に浅い

彼らは、女性からの親切に慣れてないの。
だから、少しの好意で受け皿があふれる。

挨拶を返した、笑いかけた、飲み物を渡した。
これらが全部、特別なサインとして処理される。
比較対象がないから、普通の親切と好意の区別がつかない。

都合のいい情報だけを、拾い上げる

勘違いする人の特徴として、選別が偏ってる。
目が合った回数は数えるのに、そらされた回数は数えない。
返信が来たことは記録するのに、返信が遅かったことは無視する。
好意の証拠だけを集めて、反証を捨てる。
そうやって作られた結論は、本人の中では揺るがない事実になってる。
だから、否定しても届かない。

自己評価が、実態から浮いている

自信がある人ほど勘違いする、と思われがちだけど、実際はもう少し複雑。
自信がないのに、自信があるふりをしてる人が一番危ない。
内心では認められたい。
だから、好意のサインを探してしまう。
見つけたい人には、何でもサインに見えるの。

断られた経験を、正しく処理していない

過去に振られたとき、相手が恥ずかしがってただけだ、と解釈した経験。
そういう記憶が積み重なると、拒否が拒否として認識されなくなる。
嫌がられてる、が、照れてる、に変換される。
この変換が起きる人には、遠回しな態度が一切通じない。

やんわり断って、火に油を注いだ話

笑って流したのが、最悪の一手

意識してるでしょ、と言われたとき。
わたしが返したのは、
「またまた〜」

否定してない。
その場を丸く収めようとして、曖昧に笑った。

彼の中で、それは肯定として記録された。
翌週、二人で飲みに行こうと誘われた。断ったら、じゃあランチなら、と食い下がられた。
断り方が甘かった分、粘る余地を作ってしまった。

周囲に、噂として広がっていた

一ヶ月後。
別の同僚から聞いた。
「あの二人、いい感じらしいよって話になってるけど、本当?」

彼が周りに、そう言ってたの。
好意を持たれてる、みたいな話を、あちこちで。

え、待って、わたし何もしてないんだけど
デスクに戻って、しばらく画面を見つめたまま動けなかった。
勘違いは、本人の中だけで完結しない。外に漏れて、こっちの立場を作り変えていく。

はっきり言うまで、四ヶ月かかった

最終的に、面と向かって言った。
そういう対象として見てないです、と。

彼の反応は、驚くほど普通だった。
あ、そうなんだ、と。
拍子抜けするくらいあっさり引いた。

四ヶ月。
最初の日に言っていれば、四ヶ月分の気まずさは発生しなかった。
気を遣ったことが、全部裏目に出たの。

勘違いを、早い段階で止める方法

曖昧な笑いを、返さない

一番の教訓がこれ。
またまた、とか、やだもう、とか。
場を和ませるための反応は、彼らには肯定として届く。
言葉で否定しないと、伝わらない。
表情や態度で察してもらおうとするのは、この相手には通用しないと思っていい。

親切の理由を、その場で説明する

これ、地味に効く。
飲み物を渡すとき、みんなの分ついでに持ってきた、と一言添える。
手伝うとき、部署の仕事だからね、と付ける。
理由を明示すると、特別扱いとして解釈される余地が消える。
面倒だけど、これをやるだけで勘違いの発生率がかなり下がる。

他の男性にも、同じことをする

接し方の一貫性が、最大の予防策。
特定の人にだけ丁寧にしない。
逆に、その人にだけ冷たくすると、意識してると受け取られる。これも危ない。
全員に同じ温度。
そうしておくと、比較対象が生まれて、彼も気づきやすくなる。

言い切ることを、怖がらない

優しさで濁すのは、優しくない

傷つけないように曖昧に断るのは、その人のためになってない。
期待を長引かせて、時間を奪って、最後に大きく傷つける。
最初に短く切ったほうが、被害は小さい。
彼氏がいるので、忙しいので。
こういう理由を使うと、彼氏と別れたら、忙しくなくなったら、と食い下がる余地が残る。
理由をつけず、対象として見ていない、とだけ言うのが一番効く。

言った後の気まずさは、こっちが背負わなくていい

断った後、職場で顔を合わせるのが気まずい。
それが怖くて言えない人、多いと思う。
でも、その気まずさを作ったのはこっちじゃないの。
勘違いした側の問題を、なぜ被害者が引き受けるのか。
実際、はっきり言った後の彼は、普通に働いてた。
気まずいと思ってたのは、わたしだけだった。

周囲に事実を伝えておく

噂が広がってた件。
あれで学んだのは、黙ってると事実が上書きされること。
信頼できる同僚には、そういう関係じゃない、と伝えておいたほうがいい。
噂が固まってから否定するより、初期に潰すほうが楽。

危険な段階を、見逃さない

断った後も態度が変わらないなら、警戒する

はっきり言ったのに、距離が縮まらない。
連絡が続く。待ち伏せされる。
この段階に入ったら、個人で対処しないほうがいい。
上司や人事に共有する。記録を残す。
大げさだと思うかもしれないけど、初期に動いたほうが確実に軽く済む。

被害者ぶられても、揺らがない

断った後、彼らの一部は傷ついた側になろうとする。
思わせぶりだった、期待させられた、と。
ここで罪悪感を持たないこと。
ペットボトルを渡したのは、思わせぶりじゃない。
親切にした側が悪いという理屈は、成立しないから。

自分の行動を、萎縮させない

一番避けたいのがこれ。
あの経験の後、わたしは一時期、誰にも親切にしなくなった。
飲み物も取ってこないし、笑いかけもしない。
勘違いされるのが怖くて、自分の振る舞いを縮めてたの。
それって、彼の勘違いに人生を削られてるってことじゃん。
断る技術を持てば、親切なままでいられる。
縮めるべきなのは、自分の優しさじゃなくて、曖昧な返事のほうだった。
あのお茶のペットボトル、いまだに同じ銘柄を見ると胃がざわっとする。
たかがお茶なのにね。

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