彼氏がかわいいと言い過ぎる時の男性心理|嬉しいけど戸惑う理由

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寝癖のまま牛乳を飲んでたら、また言われた

朝七時。
寝癖が右側だけ跳ねてて、Tシャツの襟は伸びきってる。
冷蔵庫の前で、牛乳をパックから直接飲もうとした瞬間だった。

「かわいい」

は?
振り向いたら、彼がスマホを持ったままこっちを見てた。
本気の顔で言ってる。冗談じゃなく。

その日、数えたら六回だった。
朝の牛乳、洗濯物をたたんでるとき、くしゃみをしたとき、あと三回はよく覚えてない。

嬉しいはずなの。褒められてるんだから。
なのに、四回目あたりから、返す言葉がなくなった。
ありがとう、も言い飽きて、最後は無言でうなずいてた。

喜べない自分に、罪悪感がある

彼氏がかわいいと言い過ぎる、で調べる人は、たぶん贅沢な悩みだと自覚してる。
言われないより百倍いいでしょ、って。

それでも、モヤっとする瞬間がある。
言葉が軽く感じたり、ちゃんと見られてない気がしたり。
その違和感を、うまく説明できない。

連呼する男の、内側にあるもの

語彙が、それしかない

身も蓋もないところから。
彼らの多くは、好意を表現する言葉のバリエーションを持ってない。

面白い、頼もしい、落ち着く、一緒にいて楽。
そういう感覚を全部、かわいい、に圧縮してる。

つまり、六回言われたとしても、中身は六種類ある可能性がある。
翻訳されてないだけ。

感情が動いたことを、その場で言いたい

彼らにとって、あれは感想の垂れ流しに近い。
考えて言ってるんじゃなくて、反射で出てる。

だから、こっちが返答に困っても気づかない。
返事を求めてない発言だから。
独り言みたいなもの、と考えるとしっくりくる。

安心させたい、という意図がある場合

過去に、女性から不安を訴えられた経験がある人。
言葉が足りないと責められた記憶があると、頻度を上げて対処しようとする。

好かれてるか不安にさせないために、こまめに言う。
善意なんだけど、量で解決しようとしてるから、質が薄まる。

会話を埋める、という使われ方

これは書いておきたい部分。
沈黙が続いたとき、間を持たせるために出てくる場合がある。

会話に詰まる、話題が尽きる、そこで、かわいいね。
接続詞みたいに使われてるパターン。
言われた側が空虚に感じるのは、たいていこれ。

外見しか見ていない、という可能性

かわいい以外の褒め言葉が一度も出ないなら、少し引っかかる。
仕事の話をしても、悩みを打ち明けても、返ってくるのが、かわいいね。
それは、内容を聞いてないということ。
評価軸が一本しかない関係は、年数が経つとしんどくなる。

言い過ぎに慣れて、言葉が効かなくなった

三ヶ月目で、耳が素通りするようになった

最初の一ヶ月は、毎回ちゃんと嬉しかった。
胸のあたりがふわっとして、口元がゆるむやつ。

二ヶ月目、リアクションが薄くなった。
三ヶ月目には、聞こえてても反応しなくなってた。

彼は言い続けてる。こっちは反応しない。
その状態、たぶん彼も気づいてた。

本当に伝えたいときに、届かなくなった

決定的だったのは、ある夜。
仕事で大きな案件を終えた日、彼が言った。
「今日のお前、かっこよかった。かわいい」

最後で、全部台無しになった。
かっこよかった、が消えたの。

毎日聞いてる言葉が語尾についただけで、特別な日の言葉が日常に落ちた。
今のは違うのに
そう思ったけど、言えなかった。

言葉の価値は、希少性で決まる

学んだのはこれ。
どんなに嬉しい言葉でも、毎日六回聞けば背景音になる。

彼の気持ちが薄いわけじゃない。
供給量が多すぎて、受け取る側の感度が落ちただけ。
そして、感度が落ちたことに罪悪感を持つのは、こっち側なんだよね。

言い過ぎを、うまく調整する方法

やめてと言わずに、種類を増やす

言うのをやめてほしいわけじゃないでしょ。
求めてるのは、別の言葉。

だから、こう頼む。
かわいい以外だと、わたしのどこが好き?

質問の形にすると、彼は考える。
考えて出てきた言葉は、反射で出た言葉より重い。
一度でも別の表現を言えた人は、そこから語彙が増えていく。

言われて嬉しかった言葉を、覚えておく

彼が別の言葉を使った瞬間、そこで反応する。
その言い方、すごく嬉しい、と伝える。

褒め言葉に対して褒め返すの。
効いたと分かれば、その表現を繰り返すようになる。
禁止より、誘導のほうが早い。

反応がないと、彼も不安になっている

これ、見落としがち。
言い続けてるのに反応が薄いと、彼は困ってる。
喜んでないのかな、と思ってる。

そして、伝わってない気がするから、さらに回数を増やす。
悪循環になってることがある。
一回、ちゃんと嬉しいと伝えるだけで、頻度が落ち着くこともあるの。

友人ミサキが試した、逆の実験

一週間、こっちも言い返した

同じ悩みを持ってたミサキ。
彼女がやったのは、対抗じゃなくて実験だった。

彼が、かわいい、と言うたびに、こっちも何か褒め返す。
その手つき好き、とか、その声が落ち着く、とか。
具体的な部分を言うようにした。

一週間後。
彼の言葉が変わり始めたって。
髪の色いいね、その考え方が好き、みたいに具体的になった。

見本を見せると、真似する

ミサキの分析が面白かった。
「あの人、褒め方を知らなかっただけっぽい」

具体的に褒めるやり方を、目の前で見せた。
そしたら、それを使うようになった。

教えるでも、責めるでもなく、やってみせる。
これが一番角が立たないと思う。

言葉の量より、内容を見る

行動が伴っているかどうか

判定するなら、ここ。
かわいいと言いながら、話は聞いてない。
かわいいと言いながら、約束は守らない。

これなら、その言葉は装飾でしかない。
逆に、言葉が多くても、こっちの予定を覚えてて、体調を気にかけて、約束を守る人。
それなら、言葉の量は単なる癖。気にしなくていい。

外見以外の話が、成立するか

もうひとつの基準。
仕事の悩み、将来の話、価値観の話。
そういう会話が二人の間にあるかどうか。

あるなら、かわいい連呼は問題じゃない。
ないなら、その関係は見た目の上に建ってる。
何年も続けるには、たぶん足りない。

言われなくなった時のことを、考えてみる

今の状態を悩めるのは、まだ言われてるからだよ。
連呼されるのが煩わしいと感じるのは、贅沢な段階なの。
何年か経って、一言も言われなくなったとき、あの朝の牛乳の場面を思い出すかもしれない。
量が多いことより、ゼロになることのほうが、関係にとってはずっと危ない。

嬉しいと感じない自分を、責めない

最後に。褒められて喜べない自分を、贅沢だとか性格が悪いとか思わなくていい。
慣れは、生理現象みたいなもの。
どんな刺激も、繰り返されれば反応が鈍る。
それは彼への愛情とは無関係。

気になるなら、伝え方を変えてもらえばいい。
喜べない自分を直そうとするより、そっちのほうが早いから。

あの朝の牛乳、結局パックのまま飲んだ。
彼、それ見てもう一回かわいいって言ってた。七回目。
今思うと、ちょっと笑えるんだよなあ。

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