仕事の話しかしない男性は脈なし。3回目のデートで見切っていい理由

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二時間ぶんの、彼が担当するプロジェクトの話。
26歳の水希が、初デートで浴びたもの。
話しているあいだ、相手の目はずっと輝いていたそう。
ただ、その光が向いている先は、向かいに座る自分じゃなかった。
途中で、休日の話を振ってみた。
日曜も資料作ってる。
話は、たちまち会社へ戻っていく。
うなずき続けた首の後ろが、帰るころにはこわばっていたって。
私、なんの会に来たんだっけ…
別れ際の楽しかった、は社内の懇親会の締めのあいさつそっくり。
そのあと、二回目の誘いは届かなかった。
自分の受け答えが悪かったのかな、と水希は考えかけたらしい。
悪かったのは受け答えじゃない。
彼の話の引き出しが、仕事の一段しかなかっただけ。

デートで仕事の話ばかり聞かされた女性と、話していた男性の両方の声を並べてみて、はっきり言えることがある。
名刺の表ばかり見せて、裏を一度もめくらない男は、脈なし。
あなたに興味があるなら、肩書きの話より先に、あなたのことを聞いてくるはずだから。
しかも、見切りどきは思っているより早い。

目次

仕事の話しかしない男性が脈なしだと言い切れる理由

質問の矢印が、あなたに向かない

30歳の楓花は、仕事の話が長い相手を、最初は好意的に見ていた。
夢中になれるものがある人なんだな、って。
その見方がもったのは、三回目まで。
四回目の食事で、ふと気づいたらしいの。
話が長いこと自体は、問題じゃない。
質問が、一度もこっちに向いてこない。
向かいの席にいるはずなのに、座らされているのは客席なんだよね。
帰り際、彼は満足そうに言った。
今日もいい話ができた。
いい話をしたのは、あなたひとりですけど(笑)
その夜、メイクを落としながら、今日これ要った?と鏡の中の自分に聞いたって。
スマホのメモには、脈なし、とだけ打ち込んだそう。
嫌いになったわけじゃない。
この人の好意は、自分のいない場所に置かれてる。
それを確かめた、というだけの記録。

聞かれた答えの途中で、話が会社に帰っていく

24歳の琴は、マッチングアプリで出会った相手と三時間過ごした。
話題の中心は、プロフィールに書かれていた職種。
彼は自分のキャリアを、年表みたいに順番に説明していく。
説明そのものは上手だった。
ひととおり話し終えた彼に、琴さんは?と聞かれる。
その瞬間だけ、向かいの席に人が戻った気がしたって。
ところが答えかけた途中で、うちも似たような組織で、とまた会社の話へ。
(いや、まだ一行目なんだけど?)
行き先の読める会話は、安心だけど退屈。
三時間を経歴の説明に使われたら、次の土曜を空ける理由なんて残らない。
帰ってから届いたのは、また仕事の話しよう、の一文。
琴は、既読だけつけて閉じた。

あなたの失敗談まで、彼の職場の話に変わる

27歳の里奈は、彼の仕事の話に三十分つきあってから、自分の失敗談を出してみた。
その瞬間、彼の顔が困ったように固まる。
それ、うちの後輩にもいる。
里奈の失敗は、ものの数秒で彼の会社の話にすり替わった。
それ以来、里奈は弱いところを見せるのをやめたそう。
彼のほうは、最近会話が減った、と首をかしげていたらしい。
減らしたのは、機嫌のせいじゃない。
回収されるとわかっている場所に、大事な話を置きたくなかっただけ。

27歳の晃は、まさにこれをやっていた側。
相手が自分の話を始めると、それうちの部署でもある、と返す。
本人は、それを共感だと思ってた。
共感の向き先が、相手じゃなく自分の職場なのにね。
昼間に言えない愚痴を夜の席で出すのも、親しさの証だと信じてたって。
聞かされる側は、恋の熱より先に業務の疲れを持ち帰る。
デートのあと、湯船で疲れがドッと出る恋なんて、続くわけなくない?

仕事の話に逃げ込む男の本音

男性たちの言い分を聞くと、好きで仕事の話を選んでいるわけじゃなかった。
ほかの話題が怖いから、そこに居座ってるだけ。

趣味は浅い、恋バナは重い、残るのが業務

31歳の達也は、デートでは仕事の話がいちばん安全だと思っていた。
趣味を語ると、薄っぺらく見えそう。
恋愛の話は、いきなりだと重たい。
家族の話は、まだ早い。
消去法で残ったのが、仕事だったわけ。
仕事なら準備ができるし、間も空かない。
沈黙が来なかった二時間を、達也は成功だと思ってた。
その夜、相手から届いたのは、ずいぶん遅れたありがとう。
取引先へのお礼みたいな温度なのに、彼はそれを丁寧さだと受け取った。
翌週、彼はまた次の案件の話を送った。
本人は、デートへの招待状のつもり。
相手からすれば、ただの業務連絡だよね。
この話を聞いたとき、口がポカンと開いたまま閉じなかった。

できる男の顔を、デートでも崩せない

34歳の慎吾は、学生のころから結果で居場所を勝ち取ってきた人。
弱いところを見せたら、評価が落ちると信じてる。
その癖が、夜の店にまで持ち込まれた。
彼女との会話は、次の店、旅行の計画、仕事の進み具合。
話は、ちゃんとしてる。
なのに、今日なにに落ち込んだか、はひとつも出てこない。
ある晩、彼女に言われたそう。
最近、あなたが何を考えてるかわからない。
情報は、足りてる。
足りないのは、心の動きのほう。
それを見せたら、完璧な自分が崩れる気がして、喉の奥で言葉が止まる。
結局その夜も、慎吾は明日の予定を確認して眠った。
隣で、彼女の話したかった夜が終わっていたことにも気づかずに。

恋の話に踏み出せず、職種の話に隠れたまま

25歳の淳は、初デートで恋の話を振る勇気がなかった。
タイミングを間違えたら、チャラい男に見える。
だから、無難な職種の話から入る。
それがうまく転がると、今度はそこから出られなくなるんだって。
一度、最近見てよかった映画の話を出そうとしたことがある。
その直前、相手からこう聞かれた。
その部署って、何人くらいいるの?
(そっちから聞いてくるんかい!)
淳は、そのまま元の話題に戻った。
戻った自分が、正直ちょっと楽だったらしい。
仕事の話は、彼にとっての避難所。
避難所で二時間過ごす男の顔は、やけに真剣に見える。
その真剣さが、恋の入口を塞いじゃうのよ。

会う口実が、いつまでも口実のまま

29歳の慶は、仕事を口実に彼女を誘っていた。
案件の相談とか、同業だから一度とか。
口実があると、声をかけやすい。
食事の席でも、最初の十分は業務の確認。
確認が終わると沈黙が来て、それをまた次の案件で埋める。
相手はそのうち、この人は仕事の話なら来る、と覚えてしまう。
私生活の話は、はじめから出してこなくなる。
本当は慶だって、彼女の休日のことを聞きたかった。
なのに口から出たのは、帰り際の、また情報交換しよう。
はぁ…それ、始まりの合図じゃなくて幕引きの合図だってば。

三回会って、四回目を入れなかった女たち

話を集めていて、突然つながったことがある。
綾も、奈津も、知佳も、四回目の予定だけは入れていないの。
三回あれば、見極めには足りるってこと。

店を変えても、話の行き先は彼の会社

29歳の綾は、三回目のデートでも同じ景色を見た。
どの店に入っても、話の中心はいつも彼の会社。
綾は一度、最近うれしかったことある?と聞いてみた。
返事は、受注が取れたこと。
そりゃ、仕事の手ごたえなのはわかる。
でもそれって、二人の外で起きた出来事じゃん。
外の話でいくら盛り上がっても、二人のあいだは温まらない。
綾が自分の話を短くするほど、彼の独演会は長くなっていった。
友達には、仕事ができる人でいいじゃん、と言われたらしい。
仕事ができることと、隣に置いておけることは別。
その夜、綾は四回目の日程を決めずに帰った。

好きだった仕事の話が、ただの報告に変わる

32歳の奈津は、仕事の話そのものは嫌いじゃない。
やりがいを語れる人は、むしろ好きなタイプ。
ただ、それが一方通行の報告になった途端、色が変わるの。
どんなところが楽しい?と聞き直しても、返ってくるのは業務内容の説明。
中身は語れても、気持ちの話まではまたげない人だったみたい。
詳しいのに、ちっとも近くならない。
同僚との昼休みなら、ちょうどいい距離なんだけどね。
夜の席を三回用意して、奈津は四回目をやめた。
仕事人間が苦手だからじゃない。
仕事以外の自分を見せる気がない人に、自分の休日を渡す気になれなかったから。

立派な職歴のうしろが、真っ白

35歳の知佳は、婚活で同じタイプに何度も出会った。
会えば、まず職歴が出てくる。
職歴が立派な人ほど、そのあとの空白が大きい。
休日の顔が、どこにも見当たらないの。
知佳が見ていたのは、年収じゃない。
オフの自分を、言葉にできるかどうか。
できない人ほど、それを忙しさで説明する。
その説明が、毎回そのまま通っちゃう。
でもこういう人の隣では、結局休日の過ごし方をひとりで考えることになる。
知佳は三回目の食事で、その未来を見た。
四回目の予約は、とらなかった。

デート中の通知で、本命が会社だとバレる

36歳の紘は、デート中も仕事の通知を見てしまう人。
画面が仕事だと、話はその場で途切れる。
再開したときには、また業務の話に戻ってる。
相手の返事が短くなっていくのを見て、紘は自分で気づいた。
今日、仕事の話ばっかりだったな。
すぐに謝った。
次の週も、デートの冒頭は案件の途中経過から。
口ぐせになると、口ぐせが人柄に見えてくるの。
相手の中では、この人の本命は会社、というラベルが貼られていく。
一回のごめんくらいじゃ、そのラベルははがれない。
仕事のできる知り合い、で終わりかけてる関係ってこと。

脈ありに化ける男は、仕事の話のあとに一問ある

仕事の話の途中で、気持ちを聞いてくる人

23歳の澄は、反対のタイプにも会ったことがある。
仕事の話をしていても、途中でこう聞いてくる人。
それ、どんな気持ちだった?
その一問があるだけで、仕事の話が報告から分かち合いに変わったんだって。
話し終えたあとには、澄が自分の話を置ける場所もちゃんと残ってる。
同じ職種の話でも、それならデートになる。
分かれ目は、話題のジャンルじゃない。
相手の内側に一歩入ってくる質問が、あるかないか。
質問のない仕事の話は、どれだけ熱くても一人舞台のまま。
澄いわく、そういう男は悪い人じゃない。
ただ、悪い人じゃないのと、また会いたい人なのは、まったく別の話。

聞き方がわからない、と白状した彼

28歳の有希は、彼が仕事の話しかしない時期を、本命前の慎重さだと思いたかった。
そう思い込んでいるうちに、二か月が過ぎた。
ある夜、正面から聞いたの。
私のこと、知りたい?
手のひらに、汗がにじんでいたって。
彼は少し黙ってから、こう返した。
知りたい。でも、何を聞けばいいかわからない。
その答えに、胸の奥がジーンとしたそう。
脈なしより、ずっと正直な返事だったから。
興味がないんじゃなく、仕事以外の話し方を知らないだけ。
語彙が少ないなら、練習すれば増える。
増えないのは、増やす気がない人。
次の一週間で、仕事以外の質問が二つ届いた。
その二つを見て、有希はもう少しだけ待つことに決めた。

仕事の話しかしない彼との、三回目までの見極め方

次のデートで、あなたへの質問を数えておく

やることは、単純。
次に会ったとき、彼があなた自身について聞いてきた回数を、心の中で数えておく。
仕事の延長の質問は、ノーカウント。
休みの日は何してるの、それ楽しかった?みたいな、あなたの内側に向いた一問だけ。
二時間でゼロなら、楓花のメモと同じ結論でいい。

ゼロだったら、一度だけ真っすぐ投げてみる

数えてゼロでも、すぐに切らなくていいケースがひとつだけある。
淳や有希の彼みたいに、私生活の話題に慣れていないだけの男。
見分けるには、有希みたいに自分から問いかけるしかない。
そこから一週間のうちに、私生活についての質問がひとつでも届けば、続ける価値はある。
届かなければ、その沈黙が彼の返事。

男性が読んでいるなら、案件より今日の温度を一文

33歳の拓真は、恋愛だけうまくいかない理由を、あとから人に指摘された。
質問ばかり、好意を隠す、店も会話も相手任せ。
その並びに、仕事と趣味の話ばかり、も入っていたそう。
拓真はずっと、事故を起こさないための運転のつもりでいた。
その先で待っていたのは、この人は私を見ていない、という判定。
見ていないわけじゃない。
見る場所が、職歴と実績に偏っていただけ。
その評価をひっくり返すのは、次の案件の話じゃないよ。
今日の自分がどんな温度だったかを、一文で出すこと。
不格好でいい!
その一文で、やっと名刺の裏がめくれるんだから。

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