また通知が光った。
開いてみると、今日食べたラーメンの写真。特にコメントもなし。
昨日は、テレビで見た芸能人の話。その前は、道端にいた猫。
用があるようで、何もない。それが、もう二か月くらい続いてる。
この人、なんで毎日連絡してくるんだろう。私のこと好きなの?
返信を打ちながら、口元がゆるむ日もあれば、なんとなく重い日もある。この感じ、どう受け取ればいいんだろうね。
何かしら連絡してくる男性の連絡が、何を運んできてるか。毎日届く箱の中に、何が入ってるか。そこを開けて見ていこう。
送信ボタンを押すのに必要なのは、口実だけ
連絡は、驚くほど安く発行できる
まず前提を揃えておくね。
メッセージを一通送るのに、彼が払うコストって何?
数十秒と、指の動き。それだけ。断られるリスクもないし、予定を空ける必要もない。
つまり、連絡は破格に安い行為なの。
安い行為は、本気の人も、暇な人も、同じように実行できる。
だから、毎日来るという事実だけでは、彼の温度は測れない。回数を数えても、答えは出ないんだよ。
頻度が高いのに、距離が変わらないことがある
思い当たる人もいると思う。
連絡は毎日来る。やり取りも続く。なのに、関係が一ミリも進まない。
何か月経っても、会う話は出ない。会っても、そこから先がない。
これ、けっこう起きるの。連絡の量と、関係の進行は、別々に動くから。
繋がってはいるけど、進んではいない状態。
そこを混同すると、毎日やり取りしてるのに何も起きない、という時期が半年続いたりする。
箱の中身は、四つに分けられる
用件だけなら、あなたは連絡先の一つ
一つ目。予定の確認、仕事の話、頼み事。
必要があるから連絡してる状態。中身は業務。
これが大半を占めてるなら、彼にとってあなたは、機能としての連絡先ということになる。
悪い意味じゃないの。信頼はされてる。ただ、恋愛の棚には入ってない。
用がある時だけ来て、済んだら止まる。この形が続いてるなら、判定はシンプル。
自分の話ばかりなら、聞き役として需要がある
二つ目。今日あったこと、仕事の愚痴、面白かった動画、自分の考え。
これ、あなた宛てに見えて、実は誰でもよかったりする。
彼は、話す相手が欲しいの。反応が返ってくると気分がいい。それだけ。
見分け方は簡単で、その連絡にあなたへの質問が入ってるかどうか。
入ってないなら、それは会話じゃなくて放送。
毎日届いてるのに、彼はあなたのことを何も知らない。そういう状態、意外と多いよ。
あなたへの質問があるなら、知ろうとしている
三つ目。ここから温度が上がる。
今日どうだった?それ好きなの?どういうのが好み?最近どうしてる?
質問って、相手の情報を取りにいく行為でしょ。
知りたい理由がなければ、人は質問しないの。とくに男の人は、興味がない相手の情報を集めない。
だから、あなたに関する質問が定期的に混ざってるなら、そこには関心がある。
中身を見る時、まず質問の数を数えてみて。いちばん正直な指標だから。
予定の話が入っているなら、進む気がある
四つ目が、最上位。
今度あそこ行かない?来週空いてる?この日どう?
これが出てくるかどうかが、決定的なの。
なぜなら、予定を出すのは、断られるリスクを引き受ける行為だから。連絡と違って、安くない。
毎日連絡が来るのに、この四つ目だけが一度も入ってない。それが三か月続いてるなら、彼はその段階に進む気がないということ。
安い行為だけを積み上げて、高い行為を避けてる。そこを見て。
時間帯に、彼の生活のどこにいるかが出る
暇な時間だけに固まっているか
もう一つの材料が、届く時間。
連絡が来るのが、いつも深夜。あるいは、休日の夜だけ。移動中だけ。
つまり、彼の空白の時間に集中してる場合。
それは、暇を埋める作業としてあなたが呼ばれてる可能性がある。
逆に、平日の昼、朝、仕事の合間、生活のいろんな時間に散らばってるなら。
彼の日常の中に、あなたが普通に混ざってるということ。ここの差は、けっこう大きいの。
返信が途切れた時、どうなるか
簡単な確認方法も置いとくね。
一度、返信を少し遅らせてみる。半日とか、一日とか。
そこで、どうしたの?と気にしてくるか。何事もなかったように次の話題を送ってくるか。それとも、そのまま連絡が止まるか。
止まるなら、あなたが返すから続いてただけ。彼の中で、繋がりを維持する動機はそこまで強くない。
逆に、こちらが止まっても向こうから来るなら、それは彼の意思で続いてる関係。
駆け引きじゃなくて、動力源がどっちにあるかの確認だよ。
私は、毎日の連絡を関係だと思っていた
半年間、通知の数を心の支えにしていた
昔、まさにこれで時間を使った。
その人からは、毎日必ず連絡が来た。朝も、昼も、夜も。
私は、こんなに連絡してくるんだから、脈があるに決まってる、と思ってた。友達にもそう言ってた。
やり取りは楽しかったの。話も合ったし、笑える内容も多かった。
でも、半年経った時点で、二人で会った回数はゼロだった。
一度も、会おう、が出てこなかったんだよね。私も、待ってれば言ってくれると思ってた。
誘ったら、会話だけが好きだったと分かった
半年目に、こちらから誘ってみた。日付を二つ出して。
返ってきたのは、いいね、また落ち着いたら、の一行。
そのあとも、日常の連絡だけは変わらず届き続けた。何事もなかったみたいに。
その時、指先がすっと冷たくなった。あ、この人は、話し相手が欲しかっただけなんだ、って。
私は毎日の通知を、関係の進展だと数えてた。実際は、同じ場所で足踏みしてただけ。
連絡の量は増えても、距離はゼロのまま。あれは、けっこうこたえた。
受け取り方と、動かし方
返す量を、彼と同じくらいに合わせる
やり方の話をするね。
毎日来るからといって、全部に丁寧に返さなくていい。
彼が一行なら、こちらも一行でいい。長文で返し続けると、負担の差が開いていくの。
そして、いつでも返す人になると、彼にとって連絡は当たり前の作業になる。
量を合わせると、関係の温度差が可視化される。しかも、あなたの時間も戻ってくる。
返信の速さと丁寧さを、好かれる努力にしないこと。そこは、努力しても報われにくい場所だから。
一度だけ、予定に変換してみる
判定したいなら、方法は一つ。
毎日のやり取りの中で、一度だけ、会う話に変換してみる。
その店行ってみたいな、今週末どう?くらいの軽さで。
乗ってくるなら、彼はその段階に進む気がある。流されるなら、彼が欲しかったのは連絡そのものだった、ということ。
一往復で分かることを、半年悩む必要はないでしょ。
そして、流されたあとも連絡が続くなら、それはそれ。友人として扱えばいいだけ。
あなたの側の枠を、はっきりさせておく
最後に、これも大事。
毎日連絡が来る関係って、それだけで満たされちゃう部分があるの。
寂しさが薄れるし、誰かと繋がってる感覚も得られる。
だから、進まないまま何年も続くことがある。お互い、居心地がいいから。
あなたが恋愛として進めたいなら、その居心地に長く浸からないこと。
判定して、進まないなら枠を変える。そのほうが、次の人に会う時間が生まれるから。
連絡が、予定に変わった人
一か月で会う話が出てきた友達の相手
友達の話で彼女も、毎日連絡が来る相手がいて、意味を測りかねてたらしい。
違ったのは、その連絡に必ず質問が入ってたこと。そして一か月経った頃、彼のほうから、今度ごはん行こう、と日付つきで来た。
彼女いわく、毎日の連絡は助走だったんだと思う、と。
本気の人は、連絡だけで満足しないの。安い行為の先に、必ず高い行為が出てくる。
そこがあるかどうかが、分かれ目だったってことだね。
