また行きましょうへの返事|社交辞令で終わらせない一言

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解散の直前に、その一言が飛んでくる

仕事帰りの食事会。
店を出て、駅の階段の手前で、彼が言った。
「今日楽しかったです。また行きましょう」

「はい、ぜひ!」

即答。反射。
言い終わった瞬間に、頭の中で警報が鳴った。
あ、今の、何も決まってない

改札を抜けて、ホームに立って、スマホの画面をぼんやり眺めてた。
また、っていつ?
ぜひ、って何をすればいいの?

二人とも、感じのいい言葉を交換しただけ。
中身ゼロ。
そのゼロが、その後三ヶ月続くことを、このときは知らなかった。

返事の型が、次を決めてしまう

また行きましょうへの返事を調べる人が困ってるのは、たぶん温度調整だと思う。
乗り気すぎると重い。
軽すぎると、社交辞令として処理される。

そして、その一言で本当に次があるのかどうかが決まる。
相手が本気だったとしても、こっちの返し方次第で消えるの。
そこが怖いところ。

また行きましょう、の本気度

解散の場面で出たなら、まず挨拶

駅の前、店の出口、エレベーターの中。
この位置で出てくる言葉は、締めの定型として使われてる。

またね、の言い換え。
本人に嘘のつもりはないの。その瞬間は、本当にまた行きたいと思ってる。
ただ、思っただけで終わる。

店の名前が入っていたら、意味が変わる

また行きましょう、だけなのか。
あの店の隣にあったバーも気になりますね、と続くのか。

具体的な場所や店が出てきたら、その人の頭には次の場面が浮かんでる。
浮かんでる人は、動く可能性が高い。

その場で日程に触れるかどうか

本気度が最も高いのは、来月とか、再来週とか、時期に言及するパターン。
繁忙期が終わったら、みたいな条件付きでも、時間の話が出た時点で意識してる。

時間の概念がまったく出てこない、また行きましょう。
これは、限りなく挨拶に近い。

相手の性格で、重さが変わる

誰にでも社交辞令を言うタイプかどうか。
職場での様子を思い出してみて。

普段からリップサービスが多い人の言葉は、割り引いて受け取る。
逆に、あまりそういうことを言わない人が口にしたなら、それは本音。

ぜひ、で終わらせて三ヶ月が消えた

相手からの連絡を、待ち続けた

あの日から、わたしは待つ側になってた。
彼が誘ってくるはず。だって、また行きましょうって言ったんだから。

週に一回くらい、通知が来るたびに確認した。
仕事のメールばっかり。

一ヶ月経った頃には、あの言葉は社交辞令だったんだと結論づけてた。
二ヶ月目には、もう考えないようにしてた。

三ヶ月後、彼から出た言葉が刺さった

別の飲み会で一緒になったとき。
彼が言ったの。
「あのとき、また行こうって言ったけど、迷惑かなと思って誘えなくて」

グラスの中の氷が、カラン、と落ちた。

待ってた。
彼も、待ってた。
二人とも、相手が誘ってくれるのを待って、三ヶ月経ってた。

ぜひ、が壁になっていた

考えてみれば当然だった。
はい、ぜひ、って、返事として完璧すぎるの。
礼儀正しくて、感じがよくて、そして何の情報もない。

彼からしたら、社交辞令に社交辞令で返された形。
本気なのかどうか、判断できなかったんだと思う。

こっちが乗り気だと示す材料を、何も渡してなかった。

返事に、一行足すだけで変わる

行きたい店の名前を出す

一番簡単なのがこれ。
「ぜひ! 駅前にできたイタリアン、気になってるんですよね」

これだけで、また行きましょうが具体的な話になる。
相手は、じゃあそこ行きましょうか、と言えばいい。
返しやすい形を渡すって、そういうこと。

時期を、ふわっと置く

日程を確定させるのが重いと感じるなら、時期だけでいい。
「来月とか、落ち着いてます?」

これなら押しつけがましくない。
それでいて、本気で行く気があることは伝わる。

楽しかった中身を、具体的に言う

これも効く。
「楽しかったです」だけじゃなく、何が楽しかったかを一つ足す。

さっきの映画の話、続き聞きたいです。
あの店のワイン、また飲みたいです。

具体的な要素が入ると、次に会う理由が生まれるの。
理由がある誘いは、実現しやすい。

その場で送ると、確定率が上がる

別れた後、家に着いてからメッセージを送る人が多いけど。
実は、別れる直前のほうが強い。

まだ楽しかった余韻が残ってる状態で、次の話をする。
時間が経つと、お互い冷静になって、誘う勇気が減っていくから。

後輩ユイが、階段の途中で決めた例

また行きましょう、に日付で返した

同じ状況になったユイ。
彼女の返事は、こうだった。
「行きましょう! 来週の金曜とか空いてます?」

その場で。駅の階段の途中で。
相手はちょっと驚いて、それから、いいですね、と答えた。

翌週、二人は本当に行ってた。
何もすごいことはしてない。ただ、日付を言っただけ。

押しが強いと思われないか、を気にしすぎない

ユイに聞いたの。ガツガツしてると思われない、って。
彼女の答えは、
「向こうが誘ってきたんだから、断る理由ないですよね」

確かに。
また行きましょうと言った側は、断りにくい。
言い出しっぺは向こうなんだから。

乗っかるだけなの。積極的でも何でもない。

断りたい場合の、返し方

行く気がないなら、ぜひと言わない

逆のパターンも書いておく。
気が進まない相手からの、また行きましょう。

ここで、ぜひ、と返すと、後で断りにくくなる。
ありがとうございました、で止める。
お礼だけ言って、次の話には乗らない。

その差、相手にはちゃんと伝わるから。

曖昧な期待を残さないほうが、親切

断りたいのに感じよく返すのは、優しさじゃない。

相手はその返事を持ち帰って、誘うタイミングを考える。
そして誘って、断られる。
最初に温度を伝えておけば、その手間はなかった。

返事の温度は、相手より半歩上でいい

同じ温度で返すと、話が止まる

社交辞令には社交辞令。
これをやると、二人とも動かない。

相手が曖昧なら、こっちが具体を出す。
半歩だけ前に出るの。
一歩だと重い。半歩がちょうどいい。

断られても、失うものはない

具体的に返して、相手が引いたなら。
それは社交辞令だったということ。

判定が終わっただけで、何も失ってない。
むしろ、三ヶ月待つより早く分かってよかったでしょ。

恥ずかしい思いをするのは、実は言った側なの。
自分から誘っておいて日程を出せなかったのは、向こうなんだからね。

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