プライド高い男の未読無視は脈あり?好きでも待たなくていい理由

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未読無視って、封を切られないまま机に積まれていく手紙に似てるのよ。
送った側からは、読まれたのか、手に取られてもいないのかすら見えない。
見えないまま、山の高さだけが増えていく。
相手がプライドの高い男だと、好きの裏返し説まで乗っかってくるんだよね。
好きだから開けないの、だから待ってあげて、っていうアレ。
それでも、彼の理由をこちらで補ってまで待つ義理はないのよ。
既読のつかない画面の前で、ジリジリ夜を越すのはもうおしまい。
一回目は見逃しても、続いたら忙しさは言い訳じゃなくなる。
長い沈黙のあとに飛んでくる、軽すぎる一声にも乗らない。

目次

気持ちがあるから開けない男は、本当にいる

男の言い分にも、一応耳を貸しておくわ。

通知が鳴ると画面を伏せる恭介くん

恭介くん、32歳。
好きな相手からの通知がピコンと鳴ると、彼はまずスマホを伏せる。
読みたいし、すぐにでも返したい。
なのに親指が動いてくれないんだって。
すぐ既読をつけたら、待ち構えてたみたいに見える。
暇な男だと思われる。
自分のほうが熱を上げてるのもバレちゃう。
その三つが嫌で、仕事のメールを先に片づけるのよ。
片づけ終えるころには、打つはずの返事から勢いが抜けている。
そんな文を送るくらいなら、送らないほうを選ぶ。
そのまま半日が過ぎて、相手から一通。
忙しいの?
これで恭介くんは、余計に開けなくなる。
開けば遅れた理由の説明が要るし、説明は待ってましたの白状も同然。
恭介くんにとって、それは負けだったわけ。
(いや、誰と勝負してるのよ…)
聞きながら、指先で口元を押さえたわ(笑)

陽太くんの指を止めた、先頭のごめん

陽太くん、35歳。
彼は、開くのが怖いほうの男だった。
告白の返事待ちの時期に、相手から長文が届いたの。
通知の頭に見えたのは、ごめん、の三文字。
指はそこで止まった。
断りの全文なんて読んだら、その瞬間に何もかも終わる。
開かないうちは、まだ脈が残っている気がしたらしい。
そんなの気のせいだと、本人も承知の上。
夜勤明けも風呂上がりも歯磨き中も、開けられなかった。
開いたのは、まる一日たってから。
今週は予定が読めなくて、来週でもいい?
断りどころか、中身は意外と平和な日程の相談(泣)
椅子から腰を上げないまま、陽太くんは息を吐き出した。
怖くて開けなかった、その一日。
相手から見れば、忙しい男じゃなく、返事を放っておく男。
あとで本人は、プライドっていうか、負けを先に見るのが嫌だっただけ、と言っていた。
(それ、プライドの言い換えでは…)

振った蓮くんと、用件だけ知っていた大輝くん

蓮くん、29歳。
別れを切り出したのは、彼のほうだった。
ある夜、相手から、話したい、と届く。
通知は目に入ったのに、開かない。
読めば、心が動いてしまいそうだったから。
ほだされて優しく返したら、振った自分は何だったのかってことになる。
今さら優しくするのも、負けを認めるみたいで嫌だった。
彼はスマホを裏返した。
三日たっても開かず、一週間後にアイコンだけ眺めて、既読はつけないまま。
未練はあった。
あったからこそ、まだ気にしてるのが伝わる返信は打てなかった。
向こうの中で彼は、興味のない人の棚にしまわれていく。
共通の知り合いから、もう連絡やめたって、と聞かされたとき。
胸のどこかに、穴が空いたような感覚があったらしい。
自分から送ろうにも、どんな文面も今さら、にしか見えなかったんだよね。
大輝くん、31歳。
彼も、別れた相手のメッセージを開かなかったひとり。
ただ、通知に出る冒頭の何文字かで、用件の見当はついていた。
開いた瞬間、既読スルーの男に格下げされる。
開かなければ、まだ見てない人、で通せる。
その肩書きを守るために、彼は丸一日以上ねばった。
ねばっているうちに、相手は二通目を送ってこなくなったのよ。
一ヶ月後に開くと、書いてあったのは、もう送らない、のひと言だけ。
はぁ…と、聞いていて息が漏れたわ。
さよなら代わりの一通を、ひと月も開かずに寝かせていたなんて皮肉よね。
本人いわく、相手に向けた態度じゃなく、ただの見栄だったそう。

開けない理由があっても、好きの裏返しとは訳さない

ここまでの四人、相手が嫌いで未読にした人はひとりもいない。
けれど事情を知ったところで、こっちが待つ時間は一分も縮まらないのよ。

香織ちゃんが聞いた、未読にしてしまう男の言い分

香織ちゃん、33歳。
プライドの高い彼と、未読について一回だけ腹を割って話したことがある。
彼の言い分は、こうだった。
すぐ返したら暇なやつだと思われるし、待ってたとも思われる。
それが嫌なだけなんだよ。
香織ちゃんの返しはこう。
嫌ならそう言ってよ。
未読だと、嫌われてるのか忙しいのか、こっちには見分けがつかないんだから。
少し黙ったあと、彼は言った。
区別がつかないのは承知してる。でも、どうしても開けない晩があるんだ。
聞いていた私のほうが、ゴクリと唾をのんだわ。
(そのセリフはずるい…)
でも香織ちゃんは、あの夜の言葉を好きの裏返しに変換しなかった。
納得できない態度に、彼の事情で好意のラベルを貼ってしまうとね。
自分で判断するための手がかりが、そこで消えるの。
開けない理由を打ち明けてほしかったわけじゃない。
未読で置きっぱなしにしないでくれたら、それでよかった。

沙織ちゃんに残ったのは、分からないという答えだけ

沙織ちゃん、27歳。
自分を振った彼が未読を続けるのを、彼女は半年かけて見てきた。
別れを告げられた夜の、分かった、は既読になった。
ところが翌日の、少しだけ話したい、には既読がつかない。
そこで沙織ちゃんは、送る手を止めた。
彼のストーリーは更新されるのに、彼女の短い一通は開かれない。
振った側だって、負い目で開けないことがあるのかも、とあとで彼女は考えた。
開いたら最後、また自分が悪者の側に戻る。
戻りたくなくて、未読のまま距離をそこに留めておく。
三ヶ月たって届いたのは、最近どうしてる、という一行。
絵文字のひとつもついていない。
遠いな、と思いながら、沙織ちゃんは事実だけを返した。
ごはんに行こう、なんて話にはならなかったのよ。
未読の間、彼は気持ちに区切りをつけていたのか、ばつが悪かっただけなのか。
答えは、沙織ちゃんの手元に届かずじまい。
推理で埋めて待つより、分からないで止めておくほうがまともよ。

一回目は見逃す。続いた忙しかったは、あなたの扱いの話

一度きりの未読なら、誰にでもある取りこぼしよ。
困るのは、未読が続いて、聞いても忙しかったしか返ってこないとき。

美月ちゃんの彼は、終わる瞬間だけ反応が速かった

美月ちゃん、26歳。
付き合って二ヶ月の彼に、昼のうちに一通送った。
今夜電話できる?
日が暮れても、既読の二文字はつかない。
既読さえつけば、読んではくれたと納得できる。
未読だと、自分が素通りされた気分だったそう。
翌日の昼、昨日ちょっと立て込んでて、とだけ届く。
美月ちゃんは、見られなかったならしょうがないね、と返した。
そこから、同じことが続くのよ。
予定の確認は丸一日未読で、もう一度送ると、ごめん仕事で。
三回目で、美月ちゃんは聞いた。
未読のままにしておくのって、何か意味あるの?
彼は笑いながら、深く考えてないよ、とだけ。
考えてないなら、翌日からは何の気なしに既読がつくはずなんだが?
結果は、つかないまま。
ひと月後、別れを告げたのは美月ちゃんのほうだった。
その夜、彼から、急にどうした、と届いた。
さんざん未読にしておいて、終わりを告げられた夜だけ既読が速いの、ずるくない?

結衣ちゃんが三度目の忙しかったで手を離したわけ

結衣ちゃん、30歳。
未読のあとの忙しかった、を彼女は三回聞いた。
最初の一回は、嘘偽りない出張。
二回目は、出張でもなんでもない。
三回目は、まさかの展開!
未読の理由を教えて、と送ったその一通まで、丸一日開かれなかったのよ。
やっと開いて返ってきたのは、そっちが重い、のひと言。
(うわ、それ言う…)
忙しさの話が、いつの間にか彼女へのダメ出しに入れ替わってる。
結衣ちゃんは、その返事で終わりを決めた。
あとで友達に、あなたが耐えてるうちは向こうは変わらないよ、と言われたそう。
結衣ちゃんの答えは、うなずきひとつ。
続いた未読は手違いじゃなく、彼のやり方なのよ。
こっちが何通送っても、それは直せやしないわ。
三回の忙しかったが語るのは、彼の予定じゃなく、あなたの扱われ方。

沈黙のあとの軽い一声には、乗らなくていい

何週間も黙り込んだあとで、何事もなかったように戻ってくる男がいる。
戻る本人には一瞬の空白でも、待っていた側は一日ずつ数えてきたのよ。

葵ちゃんは、なんとなく、に付き合わなかった

葵ちゃん、24歳。
既読がつかないまま二週間、やっと来たのは短い一文。
生きてる?
笑っているスタンプがひとつ、添えてあったそう。
その上では、葵ちゃんの三通が未読のまま並んでいた。
開いたのかは聞かず、急にどうしたの、と返した。
彼の返事は、なんとなく。
二週間ぶんの未読を、その五文字で済ませようとするの、虫がよくない?
葵ちゃんはそこに、彼のプライドが透けて見えたって。
返信遅れてごめん、が言えない。
言えない代わりに、軽い一声で最初からやり直そうとする。
それに乗れば、遅れた事実ごと流れてしまう。
葵ちゃんは、その誘いには乗らなかった。
そのあと、彼からの連絡は途絶えたのよ。
追いかけてほしかっただけかも、と葵ちゃんは勘ぐった。
こっちに追わせて、自分は涼しい顔で戻ってくる。
戻られたあとは、前より彼の都合で回る関係になっていた。

半年ぶりのおーいに、凛ちゃんが返した言葉

凛ちゃん、24歳。
未読で放置してきた相手を、今度は彼女のほうが半年無視した。
その間も、彼のストーリーは途切れずに上がっていた。
半年後に届いたのが、おーい、生きてる?
軽いにもほどがある文面よね。
凛ちゃんは既読だけつけて、そのまま放置。
半年ぶんの沈黙を、そのひと言で済まされたくなかったのよ。
三日後、彼はもう一通重ねてきた。
怒ってる?
凛ちゃんの返事はこう。
怒ってない。ただ、未読で置いた時間を、軽いひと言で巻き戻さないで。
その日、返事はなかった。
翌日になって、そういうつもりじゃなかった、と一通。
悪気がなくても、放っておかれた時間は一秒も返ってこないわ。
凛ちゃんはそこで、やりとりを閉じた。

生きてる、を送った側の湊くん

湊くん、28歳。
こちらは逆に、相手からの連絡を半年開けなかった男。
長い文面を開いたら、自分がつれなくした過去と目が合ってしまう。
触れずにいるうち、通知バッジの数字だけが膨らんでいく。
封を切らない手紙を、一通ずつ机に積み上げていたようなものよね。
半年後、相手のアカウントの更新をよそで見かけて、彼は送った。
生きてる?
送信した瞬間、半年ぶんの未読が一斉に既読へ変わる。
返ってきたのは、今さらそれ?
湊くんにとって空白だった半年は、相手には無視が続いた半年だったわけ。
それでも彼は、言い訳の長文を打たなかった。
事情を並べたら、頭を下げたことになる気がしたから。
謝らないまま、二人はそこで途切れたのよ。
(謝ったら負け、って誰が決めたのよ…)
生きてる、は送る側にはただの挨拶でも、待たされた側には日数ぶん重いんだよなぁ。

追わない、張り合わない。私ならこう動く

追いかけるのも、未読でやり返すのも、同じ勝負の土俵に乗るだけよ。

未読でやり返した海斗くんに残ったもの

海斗くん、22歳。
既読をつけないことを、彼は仕返しに使っていた。
向こうの返信が遅い夜は、こっちも通知を開かずに放置する。
そうすると、なぜか気持ちが落ち着いたんだって。
握られていた手綱を、取り返した気になれたから。
翌朝もう一通届いていたのに、さらに半日寝かせた。
その間も相手のアイコンが頭から離れず、作業が中断。
そこで彼は悟ったの。
この未読、相手に何かを伝えてるんじゃない、ただの自分の意地だって。
あとで返せば、結局気になってたんじゃん、と自分に突っ込むはめになる。
それが癪で、その日の返事はスタンプ一個きり。
文章より、スタンプのほうが負けた感じが薄いから。
なのに、次の通知でもまた同じことを繰り返す。
二人の間に残ったのは、会話の中身じゃなく、どっちが先に開くかの勝負だけ。
意地で開かない男に、意地で付き合ったら相手の思うツボじゃない?

追うのをやめた香織ちゃんが見た、彼の変化

香織ちゃんの話には、続きがあるの。
あの夜から、彼が既読をつけるまでの時間は少し縮んだ。
とはいえ、すぐ返る週もあれば、元に戻る週もある。
元に戻った週も、香織ちゃんは追いかけなかった。
すると今度は、彼から、最近どう、が届く回数が増えたのよ。
未読にしておけば気を引ける、と香織ちゃんは気づいた。
その手応えが彼の側にあるうちは、癖は直らない。
連絡が増えたのを、作戦成功と数えるのはまだ早いわ。
未読で気を引けると覚えた男は、それを手放さないのよ。

私なら、理由は埋めないし追いもしない

正直言って、開けない男の事情は、どこにでもある弱さだった。
恭介くんたち四人は、負けを見せたくないか、見たくないかで固まっていただけ。
それでも、その事情を読み解いて待つのは、送った側の役目じゃないわ。
私なら、一回目の未読は見逃す。
二回目で、一度だけ理由を聞く。
返ってきたのが忙しかっただけなら、そこで見切りをつける。
何週間も黙っていた男が、生きてる、と軽く戻ってきても乗らない。
追いかけもしないし、未読で仕返しもしない。
好きの裏返しかどうかを当てにいく時間があるなら、自分の夜に使う。
封を切るかどうかは彼の手に任せて、私はその山に、もう一通も重ねないね。

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