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また行きましょうへの返事|社交辞令で終わらせない一言
すれ違い
解散の直前に、その一言が飛んでくる 仕事帰りの食事会。 店を出て、駅の階段の手前で、彼が言った。 「今日楽しかったです。また行きましょう」 「はい、ぜひ!」 即答。反射。 言い終わった瞬間に、頭の中で警報が鳴った。 あ、今の、何も決まってない 改札を抜けて、ホームに立って、スマホの画面をぼんやり眺めてた。 また、っていつ? ぜひ、って何をすればいいの? 二人とも、感じのいい言葉を交換しただけ。 中身ゼロ。 そのゼロが、その後三ヶ月続くことを、このときは知らなかった。 返事の型が、次を決... -
間接キスできる関係の境界線|男女で違う受け止め方の話
恋愛の喜怒哀楽
ペットボトルを差し出された、あの三秒 夏の終わり。 公園のベンチで、彼が飲みかけのお茶を差し出してきた。 「飲む?」 ボトルの口に、水滴がついてる。 受け取るか、断るか。判断する時間、たぶん三秒もなかった。 手を伸ばして、そのまま飲んだ。 一口だけ。 彼は、なんでもない顔で受け取り返して、続きを飲んだ。 本当に、なんでもない顔だった。 え、わたしだけ意識してる? 心臓がバクバクいってるのに、隣の人は雑談の続きをしてる。 その温度差に、耳が熱くなった。 気にしてる自分が、恥ずかしくなる ... -
友達と温泉に行く時に知っておきたいこと|距離感と過ごし方
別れ・迷い
脱衣所で、一瞬だけ空気が固まった 三十を過ぎてからの、女友達との一泊旅行。 学生時代からの付き合いで、恋バナも金の話も全部してきた相手。 なのに、脱衣所で服を脱ぎ始めた瞬間、ちょっと止まったの。 お互いに。 あれ、なんか気まずい? 声には出さない。ロッカーの扉がカシャンと鳴って、その音でごまかした。 最後に一緒にお風呂に入ったの、たぶん修学旅行以来。 十五年ぶりの裸の付き合いって、こんなに緊張するんだ。 体型のこととか、いろいろ。二人とも、あの頃とは全然違うわけで。 湯船に浸かって... -
付き合ってないのに家に来たがる男の心理|断り方と見極め方
別れ・迷い
三軒目を出た深夜一時、彼が言った 金曜の夜。 共通の友人を交えて飲んで、二次会が終わって、気づけば二人になってた。 終電はもうない。 「タクシー乗る前にさ、ちょっと家寄っていい? コーヒーだけ」 コーヒー。 深夜一時に。 断る言葉を探してるあいだ、彼はもうスマホで配車アプリを開いてた。 指が画面をスッと滑る音。それが妙に大きく聞こえた。 え、待って、決まってる感じ? 笑顔を作りながら、頭の中は全速力で言い訳を探してた。 部屋が汚い、明日早い、猫アレルギー。猫飼ってないのに。 断りたいの... -
自分のことを好きだと勘違いする男の特徴と上手なかわし方
自己嫌悪
ペットボトルを渡しただけで、あの空気になった 社内の懇親会。 飲み物を取りに行ったついでに、近くにいた人の分もまとめて持ってきた。四本くらい。 そのうち一本を、同じ部署の男性に渡した。 「はい、お茶」 「え、俺の分わざわざ取ってきてくれたの?」 彼の顔が、ふわっとゆるんだ。 いや、ついでだけど… 言おうとして、言えなかった。空気を壊す気がして。 その日から、態度が変わったの。 毎朝わたしのデスクに寄る。ランチに誘われる回数が増える。 極めつけは、二週間後。 「最近さ、俺のこと意識してる... -
食べ方が汚い男の性格|見過ごしていい癖と別れる理由になる癖
すれ違い
初デートの居酒屋で、彼の口元から目が離せなかった 三回目のやりとりで、会うことになった人。 話は面白かったし、聞き上手だったし、笑いのツボも近かった。 唐揚げが来るまでは。 彼、口を開けたまま噛むの。 クチャ、クチャって音がして、噛んでる中身が見える。 グラスに手を伸ばしながら、目線が勝手にそこへ行ってしまう。 聞いてる、聞いてる。ちゃんと話聞いてるから 自分に言い聞かせながら、話の内容が半分も入ってこなかった。 極めつけは、皿の周り。 テーブルクロスに、こぼれた米粒と、ソースの跡... -
小文字を使う男の心理|ちいさい文字に隠れた本音
恋愛の喜怒哀楽
ぉはよぅ、で手が止まった マッチングアプリで知り合って、二週間目。 朝、通知が来た。 「ぉはよぅ w 今日も一日がんばろぅね」 親指が止まった。 画面を見つめたまま、五秒くらい固まってたと思う。 悪いことは何も書いてない。優しい内容じゃん。 なのに、うっすら背中がざわっとした。 なんで? 自分でもわかんなかった。 これ、どういう人なんだろう 返信を打とうとして、自分の文体をどうするかで三分悩んだ。 合わせたほうがいいのか、普通に返していいのか。 文字の形に、なぜここまで反応するのか 文面... -
朝機嫌が悪い人の心理|彼の不機嫌に振り回されない距離の取り方
自己中・わがまま
おはようの返事が、鼻から出た音だけだった 同棲して二ヶ月目の朝。 キッチンでトーストを焼いてたら、彼が起きてきた。 おはよう、と声をかけた。 返ってきたのは、ん、という音。 喉じゃなくて、鼻から出たやつ。 冷蔵庫を開けて、麦茶を注いで、無言で飲んでる。 背中がこっちを向いてる。 昨日、何かあったっけ バターを塗る手を止めて、前夜の会話を巻き戻してた。 喧嘩してない。楽しく寝たはず。 なのに、この空気。 怒られてないのに、削られる朝 朝機嫌が悪い人の心理を調べる人が確かめたいのは、たぶん... -
承認欲求が強い男がうざい理由|疲れる関係から抜ける方法
すれ違い
三時間、彼の話を聞いて帰った夜 居酒屋のカウンター。 二十時に集合して、二十三時に解散。 その三時間で、わたしが喋った時間はたぶん十分もない。 仕事で成果を出した話。上司に評価された話。前の会社での武勇伝。 相槌のバリエーションが尽きて、すごいね、と、そうなんだ、を交互に出してた。 帰りの電車。 窓に映った自分の顔が、ものすごく疲れてた。目の下が落ちくぼんで、口角が下がってる。 何も話してないのに、なんでこんなに消耗してるんだろう つり革を持つ腕が、やたら重かった。 なぜ、あんなに... -
付き合ってないのに映画に誘われた|脈ありか見分ける基準
別れ・迷い
映画館は暗いから、二時間の沈黙が許される 金曜の夜、通知が鳴った。 「あの映画、観に行かない?」 前の週に、二人で話してたやつ。観たいって言ったの、わたしだった。 覚えててくれたんだ、と思った瞬間、心拍がひとつ跳ねた。 で、次の瞬間に冷静な自分が出てくるの。 いや待って、映画って一番わかんないやつじゃん だってさ、二時間ずっと黙ってるでしょ。 会話しなくていい。目も合わせない。 友達を誘うのに、これほど気楽な選択肢もないわけで。 ベッドの上で足を組み替えながら、返信を打っては消して...