寂しいと言われたけど付き合ってない時に応じる義務はどこにもない

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通知が光ったのは、日付が変わったあとだった。
なんか、寂しいわ。それだけ。
返信欄を開いて、指を置いて、そのまま止まる。
何か言わなきゃ、と思うのに、何を言えばいいのか分からない。
私、どうすればいいんだろう。放っておいたら、ひどい人?
結局、大丈夫?と打って送った。送った瞬間、なぜか肩のあたりが重くなったのを覚えてる。

目次

受け取った瞬間、あなたの側に宿題が生まれる

寂しいは、宛名のない請求書

この言葉が厄介なのは、要求の形をしてないのに、要求として届くこと。
会いたい、とも、返して、とも書いてない。だから断ることもできない。
なのに、受け取った側には、なんとかしなきゃ、という感覚だけが残る。
私はこれ、宛名のない請求書だと思ってる。誰が払うとも書いてないのに、なぜか手元に届いてる。
でも、宛名がない以上、支払う義務は発生してないの。
彼の寂しさは、彼のもの。あなたが引き取る筋合いは、そもそもない。

応じないと冷たい人になる、という錯覚

返さなかったら傷つけるかな、と思う人は多い。優しいからこそ、そう考える。
でもね、返さなかったせいで壊れるような関係なら、それはもともとその程度の強度なの。
そして、彼が本当に困ってるなら、寂しいという曖昧な信号じゃなく、具体的に言葉にするはず。
話したいことがある。会えないか。相談させてほしい。
そう言えない、あるいは言わないのは、そこまで切実じゃないか、責任を持ちたくないか。
どっちにしても、あなたが夜中に責任を背負う話じゃないでしょ。

言われて嬉しくなる、その気持ちの正体

必要とされた感覚は、依存の入口になる

正直に書くね。この言葉、けっこう嬉しいの。
自分だけが呼ばれた気がするから。この人の弱いところを、私は知ってる、と思えるから。
その感覚には名前がついてる。必要とされた実感。
そして、これは自分に自信がない時期ほど、深く刺さる。
誰かの穴を埋める役割をもらうと、自分の価値が確認できた気になっちゃうんだよね。
そこから始まる関係は、たいてい、あなたが与え続ける形で固定される。入口の時点で、傾きができてる。

好意と、都合よさは、見た目がよく似ている

大事に思われてるのか、便利に扱われてるのか。
この二つ、外から見た動きがそっくりなの。どっちも連絡が来るし、どっちもあなたを求めてる。
違いは、彼が何を差し出しているか。
好意なら、彼の時間、予定、リスクを差し出してくる。誘う、日付を出す、断られる可能性を引き受ける。
都合よさなら、差し出すものはゼロ。言葉だけ。
寂しい、はコストがかからない。だから、その一言だけでは、まだどちらとも判定できない。

相手が誰かで、意味も対応も変わる

異性の友人からなら、深読みしすぎない

仲のいい友達から言われたケース。
これは、たいてい深い意味がないの。愚痴の延長。テンションが下がってる日の独り言。
だから、そうなんだ、飲みすぎたんじゃない?くらいで流していい。
ただし、時間帯だけは見ておいて。昼に言うのと、深夜に言うのでは、意味の重さが変わるから。
深夜に繰り返される場合、それは友達としての愚痴じゃなく、別の期待が乗ってることがある。
昼の寂しいは受け止めていい。夜の寂しいは、朝まで置いておく。それだけで、だいぶ整理される。

元恋人からなら、復縁の打診とは限らない

これがいちばん揺さぶられるやつ。
別れた相手から、寂しい、と来る。まだ好かれてるのかな、と期待したくなる。
でも、元恋人の寂しいは、あなたが恋しいというより、あなたがいた頃の生活が恋しい、という場合が多いの。
慣れた相手がいない空白。習慣の喪失。それを埋めたくて、いちばん手近な人に手を伸ばしてる。
本気で戻りたい人は、寂しい、じゃなく、やり直したい、と言う。しかも、会う日を作ろうとする。
曖昧な言葉で戻ってくる人は、曖昧なままいなくなる。ここは何度でも言いたい。

恋人や家庭がある人からなら、構造を見て

相手に恋人がいる、あるいは既婚者。この場合ははっきりさせておく。
彼にとって、寂しい、はとても便利な言葉なの。
好きだとは言ってない。誘ってもいない。何も約束していない。だから、後から何を言われても逃げられる。
なのに、受け取った側の心は動く。彼はリスクゼロで、あなたの関心だけを受け取れる。
悪意のある人ばかりじゃない。でも、構造としてはそうなってる。
その一言に応じ続けると、あなただけが失うものが増えていく。ここは冷静に見て。

返し方で、あなたの立ち位置が決まる

即レスを続けると、言えば来る人になる

深夜に届いて、すぐ返す。これを何度か繰り返すと、彼の中に法則ができる。
この人は、寂しいと言えば反応してくれる。
そうなると、彼にとってあなたは、感情の調整に使える相手になる。恋愛の相手じゃなく。
だから、返信の速さだけは意識して落としてほしいの。無視しろという話じゃない。
夜に届いたものは、翌朝返す。それだけでいい。
時差を作ると、あなたは呼べば来る人じゃなくなる。立ち位置が変わるだけで、相手の態度も変わるよ。

受けるなら、感情じゃなく予定に変換する

あなたの側にも好意があるなら、返し方はひとつ。
私も寂しい、と感情で返すと、その場で完結して終わる。彼は満たされて、翌朝には忘れてる。
そうじゃなくて、予定に変換する。
最近会ってないもんね、今週末とか空いてる?と、日付を出して返す。
乗ってきたら本物。今夜がいい、と言い出したり、そのうちね、と流したりするなら、そこまでの話。
一往復で判定できるんだから、使わない手はないでしょ。

応じたくないなら、共感せずに事実で返す

逆に、この関係を進めたくない場合。
大丈夫?とか、私も、みたいな共感で返すと、扉が開いたと解釈される。
使うのは、感情を乗せない事実の返信。もう寝るね、とか、明日早いから、とか。
冷たい言い方をする必要はないの。ただ、感情の受け皿にならなければいい。
何度か続けると、たいていの人は察して止まる。
それでも繰り返されるなら、その人は、あなたの都合より自分の気分を優先する人。判定材料としては十分だよ。

私は、元カレの寂しいに応じ続けた

その一言が来るたび、スマホを握っていた

別れたあと、半年くらい経った頃だった。
元カレから、たまに、寂しいわ、と連絡が来るようになった。
私は、まだ気持ちが残ってるのかも、と思った。というか、そう思いたかった。
だから毎回、丁寧に返した。話を聞いて、励まして、時には長電話にもなった。
返信を打ってる間、自分の心臓の音がやたら大きく聞こえてたのを、今でも覚えてる。
私の中では、あれは復縁への道だった。彼の中では、たぶん違ったんだよね。

彼に彼女ができた日、連絡はぱたりと止まった

数か月後、共通の友達から、彼に彼女ができたと聞いた。
その日を境に、寂しいの連絡は一通も来なくなった。ぴたっと。
その時ようやく分かったの。彼は私に戻りたかったんじゃなく、一人の時間を埋めたかっただけ。
埋める人ができたから、私の役割は終了した。それだけの話。
喉の奥が、ざらっとした。悲しいというより、自分の使われ方に気づいた感じ。
あの半年、私は返信を頑張ってた。頑張るところ、そこじゃなかったのにね。

返さなかった人に、届いたもの

翌朝まで置いた友達の話

友達に、この扱いが上手い子がいる。
気になってた人から、深夜に同じような連絡が来た時、彼女は返さずに寝たらしい。
気にならなかったわけじゃない。何度も画面を見たって。でも、朝まで待った。
翌朝、おはよう、昨日どうしたの?と返したら、彼から返ってきたのは、今度ちゃんと会って話したい、という一文と、日付だった。
彼女いわく、夜に返してたら、たぶん夜の会話で終わってた、と。
夜に消費される関係と、昼に予定になる関係。分かれ目は、たった数時間の我慢だったりする。

受け取らなくていい

寂しいと言われて、心が動いたなら、それは自然なこと。
ただ、その一言に、あなたの夜と、あなたの感情を、まるごと差し出さないで。
彼の寂しさを埋める役は、あなたじゃなくてもいい。彼自身が引き受けるべき部分だから。
あなたが引き受けるのは、あなたが望んだ時だけでいいの。
今夜また同じ通知が来たら、返信欄を閉じて、明るくなってから読み返してみて。夜と朝では、同じ文章がまるで違って見えるはずだよ。

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